赤ちゃんの心と出会う―新生児科医が伝える「あたたかい心」の育て方

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 205p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784093114141
  • NDC分類 493.98
  • Cコード C2077

出版社内容情報

新生児学の第一人者が伝える大切なこと

著者の仁志田博司さんは、看護学生、助産学生、臨床看護師、専門医などが必ず手にする名著『新生児学』の著者です。新生児学の第一人者であり、東京女子医科大学母子総合医療センター所長を2000年から08年まで務められました。仁志田さんが、40年以上に渡るNICU(新生児集中治療室)での臨床経験から、どうしても赤ちゃんのお母さん、お父さんに伝えたいと考え続けてきた事をまとめました。生まれる前からの子育て、生まれてすぐからの子育て、一人歩きする頃までの育み、と成長に沿って、ゆったり読めるエッセイです。
最新の脳科学や新生児学の知見を交えながらも、語りかける口調でやさしく書き下ろされた本書は、赤ちゃんのお母さん、お父さんへの応援の気持ちであふれています。子どもが幸せになるために、親は何をしてあげられるのか、生後1年間に気をつけるべきことは何なのか、改めて得心する1冊です。

内容説明

養育者が「子どもにあたたかい心を育む」ことを念頭におけば、子どもは必ず幸せになる。「あたたかい心を育む」とはどういうことなのか。臨床の現場で得た経験に、最新の脳科学の知識を加えた。

目次

第1章 新生児科医師としての40年の経験から考えたこと
第2章 生まれる前からの子育てとは
第3章 生まれてすぐからの子育て
第4章 ひとり歩きする頃までの育み
第5章 「あたたかい心」を育むとは
第6章 「心のふるさと」をつくりたい

著者等紹介

仁志田博司[ニシダヒロシ]
東京女子医科大学名誉教授。1968年慶應義塾大学医学部卒業。1969~74年アメリカジャージー市立病院、シカゴ大学、ジョンズ・ホプキンス大学で小児科学・新生児学を研修、米国小児科専門医および新生児周産期専門医の資格を取得。1974~84年北里大学医学部小児科講師(新生児室主任)。この間、神奈川県新生児救急医療システムの確立に参画。東京女子医科大学の母子総合医療センター設立にあたり、助教授・新生児部門長として着任。1988年同センター教授に就任。2000~08年東京女子医科大学母子総合医療センター所長。現在、慈誠会病院名誉院長・仁泉会セイントクリニック医学顧問・日本DC研究会会長・日本SIDS家族の会医学アドバイザー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ねこけし

13
これから子どもを家族に迎える人、考えている人にぜひ読んでもらいたい本。新生児科医が書いているけれども決して専門的過ぎず、赤ちゃんへの愛情がとても伝わってくる。若い世代は子どもが生まれること、育てることがどういうことなのか、知らなかったり実感がわかない人ばかりの社会になってしまった。そういう人たちが子どもを愛する意味を知るきっかけとして読んでもらいたいと思った。子どもに障がいがあっても愛情をもって育て、この子がいなければ私の人生は無いと言えるぐらいの親としての心と覚悟をわたしも持ちたい。2019/05/06

yu

6
人間の赤ちゃんは「生理的早産」である。動物の中で1歳になる頃にようやく立って歩き出すのは人間の赤ちゃんだけだ。つまり人間の赤ちゃんはまだお腹の中にいてもいいくらいの状態で産まれる。胎内で脳が成熟するのを待てば頭蓋が大きくなりすぎて産道を通ることが難しくなるため出生後に時間をかけて発達させるようになった。これが「生理的早産」の理由である。その他、この本は「子育ての真髄」に気付けることを目的に「あたたかい心を育む」とはどういうことなのか、など 臨床の現場で得た経験に最新の脳科学の知識を加えた本である。2019/02/23

niaomi

2
小児科の先生に教えてもらって読んだ本。赤ちゃんを抱っこする時は可愛いね、抱っこするね、全て理解しているよね、シーと言う音を出し、目を合わせるを心がけよう。何よりあたたかい心が大事。2023/12/09

ミツバ

1
あたたかい心を育む大切さが新生児科医師として長年の臨床経験や理論に基づき書かれていて読みやすく、育児に対する不安感を和らげてくれる本。適切な声掛けやあかちゃんはすべてわかっているという気持ちで声掛けするのはなるほど〜と思った。 あおぞら共和国についても初めて知った。出版当初はまだ準備段階のようだったけど今は愛される施設になっているようであたたかい心を感じた。2024/09/28

どんぐり

1
人間は進化の過程で「共に生きる」という戦略を採用し、そのためには相手を思いやる「あたたかい心」が必要。「育む」の語源は、親鳥が卵や雛を羽の中に抱いてあたためる「羽含む(はくくむ)」であり、親が我が子を抱き締め愛情を注ぐ姿は、子育ての原型とも言える。 他に面白そうだと思ったことは『母性という神話』「マーチ・オブ・ダイム」「あおぞら共和国(山梨県北杜市)」「母性は本能ではなく育まれていくものであり、また性別関係なく母性・父性を持っている」ということ。とても優しくてやわらかい本だった。2018/04/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/8206676
  • ご注意事項

最近チェックした商品