出版社内容情報
現在、我が国で死亡増加率が最も高い前立腺がん。二年前に比べ2.5%も増えている前立腺がんの、手術などによらない最新の画期的治療法ブラキセラピーの初紹介!
日本で最も死亡増加率が高く、2年前と比べ2.5%、10年前に比べ2倍に死亡者が増えた前立腺がん。その画期的治療法が、昨年厚労省で認可された。一種の放射性物質を患部の周囲に埋め込み、がん細胞の成長を抑制するブラキセラピーは全米がん協会が25年の実施データに基づき「手術と殆ど差がない」と認定した治療法。この特徴は、(1)手術に比べ患者の肉体的負担が少ない、(2)予後の患者の苦痛が手術よりも小さい、(3)治療費が手術の三分の一程度ですむ、(4)現在まで治療を受けた患者の再発が殆どない、など。実際に前立腺がんでこの治療法を受けた翻訳者と、その担当医が共訳した前立腺の病気の諸々の治療法も併せて紹介する総合的解説書。
内容説明
従来の手術やホルモン療法などとは全く異なる、安全かつ苦痛の少ない確実な治療法のすべてを、実際に前立腺がんでこの治療を受けた翻訳者と、治療した医師の共訳と監修で贈る、我が国初のブラキセラピー・ガイドブック!他の治療法も掲載。
目次
第1章 前立腺がんとはどんな病気か
第2章 前立腺がんではどんな精密検査をするか
第3章 治療する必要があるか、ないか
第4章 切らずに治す小線源照射療法(ブラキセラピー)
第5章 体外から放射線をあてる外照射療法
第6章 前立腺がんの摘出手術
第7章 もっとも基本になるホルモン療法
第8章 注目される前立腺がんの新しい治療法
第9章 前立腺がんの治療法ではどれがベストか
第10章 治療後の前立腺がんの追跡調査と転移
第11章 性的不能という合併症にどのように対応するか
著者等紹介
ウォルナー,ケント[ウォルナー,ケント][Wallner,Kent]
医学博士。オハイオ州立大学で医学博士号取得、カリフォルニア大学放射線腫瘍学専門実習課程終了。NY市立S・ケタリング記念がんセンター等を経て96年B・S退役軍人業務管理健康センター勤務
青木学[アオキマナブ]
医学博士。1960(昭和35)年群馬県生まれ。東京慈恵会医科大学卒業。癌研付属病院、ハーバード大学を経て、’95年より東京慈恵会医科大学放射線医学講座に所属。’99年フロリダ大学とシアトル前立腺研究所で研究
藤野邦夫[フジノクニオ]
翻訳家。1935年石川県生まれ。早稲田大学文学部卒、同大学院中退。出版社勤務から東京大学等の講師を歴任
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