Jr.日本の歴史〈2〉都と地方のくらし―奈良時代から平安時代

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  • サイズ A5判/ページ数 301p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784092930124
  • NDC分類 K210
  • Cコード C6321

出版社内容情報

いまを生きるジュニアたちに贈る、最新日本史全集

第2巻では、7世紀末から11世紀にかけての時代をあつかいます。時代区分でいえば、「奈良時代」、「平安時代」とよばれる時代です。この時代は、現在に生きる私たちにとって、たいへん大きな意味をもつ時代でした。まず、人びとが文字を積極的に学び、文字による本格的な記録をはじめたのは、7世紀後半のことでした。平安時代になると、漢字を変形させたひらがなやカタカナがつくられ、優れた文学作品がつくられます。また、この時代、国家は中国から律令という法律を学び、律令にもとづく政治をおこなうようになりました。こうして国家のしくみがととのうと、日本列島の社会も、形づくられていきます。各地には、それぞれの地域の特産物がうまれました。こうした特産物は、税として都にはこばれたり、交易品として各地に運ばれ、地域どうしの交流もさかんにおこなわれます。ヒトやモノの交流は、中国や朝鮮半島など、東アジア世界にもひろがっていきました。東アジアとの国際的な関係のなかで「日本」という国名がうまれたのもこの時代のことです。この本では、奈良時代、平安時代の意義を考え、現在の私たちがよりよく生きるヒントを探っていきます。


三上 喜孝[ミカミ ヨシタカ]
著・文・その他

藤森 健太郎[フジモリ ケンタロウ]
著・文・その他

内容説明

古代国家はどのようにしくみをととのえたのだろう。律令をとりいれ、都をつくり、国家として歩みはじめた日本。貴族と庶民のくらしぶりをえがく。

目次

第1章 日本の船出
第2章 天平びとの生活誌
第3章 奈良時代から平安時代へ
第4章 平安の都
第5章 変動する日本と東アジア
第6章 摂関政治と人びと

著者等紹介

三上喜孝[ミカミヨシタカ]
山形大学准教授

藤森健太郎[フジモリケンタロウ]
群馬大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

acesmile@灯れ松明の火

5
「1」もあるが本巻が初読み。『Jr.』と付いているので、高校受験勉強向け?と思っていたのだが、ちょっと毛色が違うみたい。大まかに言うと歴史の流れに沿っているのだが、深堀りしているところが随所に目立っていわゆる教科書とは違う作りになっている。新刊らしく最新の復元模型や新しい歴史的解釈が用いられている。歴史というと史実に基づいた当時の政治や代表的な文化への偏重が見られがちだが、本書は庶民へのクローズアップも頻繁に行われている。歴史に名の残っていない人々の生活がよくわかる。写真などの資料が多く目が泳ぎがちw2011/05/05

Limone*

2
視点を当てるところが学生時代に習ってきた歴史とは違い勉強になる。このシリーズは一貫して外交と庶民の暮らしにスポットを当て続けるのだろうか。この2つの視点を入れると平安時代の印象がガラリと変わる。2015/08/19

HONEY

2
「おわりに」より…「奈良時代・平安時代は、私たちがくらす『日本』という国名がうまれ、中国からとりいれた制度や文化をすこしずつ自分たちのものにして、私たちのものの考え方や感じかたの礎がきずかれた時代です。貴族が権力をにぎり、はなやかに遊んでいたとおい時代ではなく、現代に生きる私たちがふりかえってみる価値の、おおいにある時代なのです。」 中高生のときに出会いたかった。2012/10/28

ふじ

1
この巻もよい。7世紀なかば、阿倍比羅夫の東北遠征に関して、「さらに比羅夫は、北海道南部まで遠征におもむきました」とはっきりと述べていますが、これって本当なんでしょうか?はじめて聞きました。藤原仲麻呂による新羅侵攻計画についてもこれほど詳しく述べている本は、はじめてです。2011/01/26

アニリン塩酸塩

0
庶民の文化に詳しく、考古学的観点から現在推定される歴史が組みあがる点を書いていて興味を惹かれる。一方でいわゆる歴史の教科書に詳しいような後継者争いはサッと流す程度。2016/12/16

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