出版社内容情報
痛快!学園ドラマ。ぼくの理想をさがせ!
主人公の少年、ぼくが、小学一年生のときに初めて結婚式に出たときから、小学六年生のとき、別の結婚式に出席したときまでの2つの結婚式の間の物語。
それは、はちゃめちゃな小学校生活。
始まりは、ひらひらがついたブラウスにパツパツの半ズボンをはいて出席した結婚式の大事件。
クラスメートにナイフでおどされたり、ヘリコプターで教育実習生がやってきたり、大好きな人がゲイだってカミングアウトしたり……。
とんでもなくユニークなできごとが盛りだくさん。
そんな中で、ぼくは考えた。ぼくにとって理想の男(ベストマン)ってどんな男だろうって。
【編集担当からのおすすめ情報】
アメリカの巨匠リチャード・ペックの遺作となった作品。
痛快で、ちょっとしんみりさせられる読みごたえのある物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遠い日
12
ペックの遺作となった本書、舞台はシカゴだ。小学校の6年間を、ちゃんと成長していくアーチャーの物語。おませな女の子にやられっぱなしなのは、やさしさよりも幼なさのせい。それでも、学校生活をこなしていくアーチャーを取り巻く、家族、親戚、友だち、大人の事情が、実に今どきでキャッチーなテーマを盛り込んでいる。ペックの描く老人はいつもに増して魅力的で、生きた時間を体現しているところがすばらしい。ベストマンを3人も得た6年間。アーチャーはきちんと自分を生きたのだ。2019/10/04
みーさん
6
わかりやすく面白かった。リチャード・ペックさんの亡くなる2年前の遺作。82歳が書いたとは思えないみずみずしさ。2019/10/01
ぱせり
5
この物語はリチャード・ベックの遺作なのだそうだ。最初から最後まで賑やかで、ことに後半は、パーティに次ぐパーティの物語、作者自身による最高のお別れセレモニーのようだ。朗らかに笑いながら去っていかれる姿が思い浮かぶ。これまでに三〇冊以上の作品を生み出している、とのことなので、まだの本たち、翻訳されたらいいなあ。2020/02/04
HISA
1
☆☆☆この訳者なら間違いないだろうなという人がいるけど、千葉茂樹もまちがいなくその一人。軽快でおもしろかった。80にもなる児童文学の重鎮が書いたとは思えない「今」の空気たっぷりの作風に驚きと感嘆。2021/04/01
四男の母
1
ドタバタ喜劇。マクロードさんの授業やハロウィンの仮装パーティなど、たしかに他の学年がうらやましがるくらいおもしろそうだった。登場人物も個性的でいい。読みながら笑った。おもしろかった。2021/02/27