出版社内容情報
家出少年の自分探し物語
イギリスの注目作家ジェニー・ヴァレンタインの新作。デビュー作『ヴァイオレットがぼくに残してくれたもの』でガーディアン賞を受賞して以来、高い評価を得ている作家です。
本書は、家出少年の自分探し物語です。とんでもない事件を巻き起こして、田舎からロンドンに家出してきた少年サムが、転がり込んだアパートは、とんでもない人たちが暮らしている不思議なアパートでした。おせっかいおばあさん、おしっこ犬、お世辞たらたら男、ヤンキーママから放置されて学校も行っていない10歳の少女ボーに、そのママ……。このアパートは、おかしな人たちの集まりです。サムが家出したときに持ってきた本のタイトルは『アリのコロニー』でしたが、まさにこのアパートは、人生に迷った迷子のアリたちのコロニーでした。そこで、小さなおもしろい出来事が次々に起きます。サムは、そんな人たちと関わりの中で、自分を見つめ、生きる力を取り戻します。
小さな少女ボーとサムとの友情の物語でもあり、家族の物語です。友だちを傷つけてしまったことから始まった家出ですが、その友だちに「ごめんなさい」を言うために、少年サムは、なが?い旅にでかけたのです。
【編集担当からのおすすめ情報】
少年サムと、小さな少女ボーが、交互に語る形式で書かれた本書は、それぞれの目線でリアルに書かれていて、読み出したら止まらないおもしろさです。サムと、ボーのかわいい友情と、サムと家出の原因になったマックスとの友情が語られています。何度読んでも最後に泣けてくる友情物語です。
ジェニー・ ヴァレンタイン[ジェニー ヴァレンタイン]
著・文・その他
たなかあきこ[タナカ アキコ]
翻訳
内容説明
とんでもない事件を巻き起こし、家出して来た少年サムが、転がり込んだアパートは、これまたとんでもない人たちが暮らしていた。そこで出会った小さな少女ボーとのふれあいの中で、サムは、大切なものを思い出す。心にジーンと響く友情と家族の物語。ブックトラスト・ティーンエイジ賞、カーネギー賞候補作品。
著者等紹介
ヴァレンタイン,ジェニー[ヴァレンタイン,ジェニー][Valentine,Jenny]
イギリスの児童書作家。ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジで英文学を学ぶ。ロンドンの自然食品の店で15年間働いたほか、教育助手やジュエリー作りの経験をもつ。デビュー作『ヴァイオレットがぼくに残してくれたもの』(冨永星訳/小学館)は2007年ガーディアン賞を受賞、2作目の“Broken Soup”、3作目の『迷子のアリたち』、最新作“The Double Life of Cassiel Roadnight”も、カーネギー賞ほか多くの賞候補にあがるなど、作品は高い評価を得ている
田中亜希子[タナカアキコ]
千葉県生まれ。銀行勤務ののち、翻訳業に。読み聞かせの活動もおこなっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ヴェネツィア
星落秋風五丈原
洋書好きな読書モンガー
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
波多野七月