内容説明
ダシュティは、15歳の女の子。サレン姫の侍女として、美しいお城で働くはずだったのに、姫といっしょに、暗い塔に閉じこめられてしまった!しかも、姫を守るためプリンセスのふりをすることに…。ダシュティとサレン姫、ふたりを待ち受ける運命は。
著者等紹介
ヘイル,シャノン[ヘイル,シャノン][Hale,Shannon]
幼いころからお話をつくるのが好きで、10歳でファンタジーを書き始める。テレビや舞台で演技をしながら創作を続け、メキシコやイギリス、パラグアイで暮らした後、ユタ大学で英文学を学び、モンタナ大学で創作の修士号を取る。2006年、『プリンセス・アカデミー』でニューベリー賞オナーを受賞し、ベストセラー作家に。現在は、アメリカのソルトレイクシティで夫とふたりの子どもたちと暮らしている
代田亜香子[ダイタアカコ]
神奈川県生まれ。東京都在住。立教大学英米文学科卒業後、会社員を経て翻訳家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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シルク
9
最高です。もう、最高。胸がどきどきときめいてときめいて……。雰囲気を描くのが、うまいなぁ。挿絵も、ときめきをぐんとアップさせる素晴らしいもの。若い王の、素朴な精悍さというのかね(なんのこっちゃ)、よく出てる。素朴にとてもかっこいい。この本は「2018年 シルク的best 10」入り確実です。……おお、おお、と姫君が泣く。嘆き悲しむ姫の周りに、煉瓦が積まれていく。一時間もする内に、小さな空気とりの穴と、排水の穴とを残して煉瓦はぐるりと塔を作るだろう――姫と、あたしを閉じ込めて。そうだ。姫は、閉じ込められる。2018/06/20
コマツ
6
【図書館】ダシュティの心根の美しさ!こういう素直で努力家で知恵をもった少女が幸せになるお話は読んでいて気持ちいいです。2013/05/20
しおりん♪
6
塔に閉じ込められ、どうなるかと思ったが、ぬけられてよかった! 最後はハッピーエンド?かな?2011/03/07
なにも
5
高校生くらいのときに読んでとても好きだった本。今読んでもとても好き。第一部は閉塞感がすごくて息が詰まりそうだけれど(ほんとにすごい)、第二部は物語が動き出してダシュティの心も動き出して、本当に好き。ダシュティが振り絞った勇気の分、幸せになりますように。ダシュティとテガス様の会話が大好きで、何度も読み返したくなる。特にお互いの母親について話しているところは、思わず泣いてしまった。2023/01/10
ゆずきゃらめる*平安時代とお花♪
4
[マッカーの民・ダシュティがサレン姫の侍女となり、塔に閉じこめられた期間とその後の冒険をつづった千日日記。]第一章の塔に閉じこめられてる間の生活がとても苦しくて読みにくかった。ダシュティもよくサレン姫のお守りしたことだなぁ。その後も癒やしの歌を唄い続けたのは心に響いた。どうかダシュティがテガス王と幸せになれますように。2013/01/30