内容説明
ロンドンのテムズ川のそばに建つ古代エジプトのオベリスクが、突然、四千年前の光を取り戻し輝き始める。目撃した小学生たちは乗っていたバスごと消え去ってしまう。時間にひずみが生じることで起こるタイムトルネードが世界中にひろがり始めていた。一方、タングルレックと呼ばれる屋敷に住む少女シルバー・リバーのもとに、古い時計を譲ってくれと怪しい男が訪ねてくる。時計は時間を制御することができるタイムキーパーと呼ばれるもので、これを手にすれば世界の支配者になることも夢ではない。タイムキーパー探しの鍵を握るシルバーの前に時間の売買をもくろむ悪魔の科学者メイスンが立ちはだかる。
著者等紹介
ウィンターソン,ジャネット[ウィンターソン,ジャネット][Winterson,Jeanette]
1959年生まれ。イギリスの小説家・児童文学者。マンチェスター生まれ。現在はイングランド南西部のグロスターシャーに住みながらも、ロンドンにある古い家の1階で、美味しい物を売る店を営む。処女作『オレンジだけが果物じゃない』でウィットブレッド賞(現コスタ賞)受賞。独創的で奇想天外な作風が世界中で高く評価されている
瓜生知寿子[ウリウチズコ]
大阪府生まれ。通訳者を経て、現在は翻訳業。娯楽小説を中心に文芸書を翻訳するかたわら、大学で英語を教える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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一柳すず子
1
ジャネットウィンターソンの児童書!時間を管理できる時計を巡る冒険。世界観と設定がいろいろ詰め込みすぎな感じだけどガブリエルたちスローバックが印象的で面白かった。最後は何だかうやむやに大団円。愛は最強。2017/01/29
ぽて
0
【時間にひずみが生じることで起こるタイムトルネードが世界中にひろがり始めていた。一方、タングルレックと呼ばれる屋敷に住む少女シルバー・リバーのもとに、古い時計を譲ってくれと怪しい男が訪ねてくる】 う~ん。これを児童書扱いにするのはちょっと・・・。時間という概念。タイムトラベル。人体実験。陰謀。などなど。詰め込みすぎて何が言いたいのかよくわからなくなってしまったような1冊。ミヒャエル・エンデの『モモ』だったり、『ライラの冒険』だったりの影響を受けたようなイメージの中途半端な読後感。残念。2012/05/30
quaint1719
0
コロ助たちが登場するなり。愛の力で光速を超えられるのじゃネット・ウィンターソンだけ。2008/12/30
dumpty
0
ジャネット・ウインターソン作の児童書。タイムトラベル、SF、アインシュタインの相対性理論、妖精、海賊、「時間」をめぐっていろいろいっぱいあり過ぎてついていけませんでした。総ルビのこの本の対象年齢は何才くらいなのか?2008/12/16