出版社内容情報
児童から楽しめるファンタジー翻訳読み物。
友情のために半バンパイアとなった主人公のダレン少年が、またもや奇怪な事件に遭遇します。スリルあり、サスペンスあり、そして淡い恋が生まれる波瀾万丈のストーリーに、読者の熱い支持が集まってきた児童文学です。
ダレン・シャン[ダレンシャン]
著・文・その他
橋本 恵[ハシモト メグミ]
翻訳
内容説明
半バンパイアとなり家族や親友と別れ、「シルク・ド・フリーク」の一員として毎日を送っていたダレン少年。そんなある日、クレプスリーが再び旅に出ると言う。親友の蛇少年エブラとともに「シルク・ド・フリーク」を離れはるか遠くの都会へ。ダレンはそこで出会った同じ年頃の少女デビーに恋心を抱くが、世にも恐ろしい殺人事件に巻き込まれることに。人気シリーズ第3弾。
著者等紹介
橋本恵[ハシモトメグミ]
翻訳家。東京生まれ。東京大学教養学部卒。大手都市銀行に勤務ののち、翻訳業に専念する
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かぷち
63
3巻はちょっぴり切ない恋物語と闇の眷属の死闘を描いていて、忘れられないほろ苦さを与えてくれた。子供っぽかったダレンが別人のように成長していて(それでも幼さは残っているけど)、自分の過酷な運命を受け入れている。その様が健気であり同時に末恐ろしくも感じる。子供を主人公にしている事で、この先の物語にある筈の無い希望を見させてくれる。実際傍から見ると絶望的なんだけれど、本人がそうと感じなければそれは絶望ではない。人は何かを一つずつ捨てていく、そして別の何かを得る。前向きに捉えて生きるこの成長譚は心に染みる。2024/11/30
あむ
38
児童文学としては、ダレンシャンは重い話だと思う。しかし、子どもを惹きつける魅力をもっている。多くの章に分かれていてサクサクと読み進むことが出来るので、ついつい話に引き込まれてしまうのだ。そしてカバーのイラストも話とマッチしている。表紙の赤いナイフはマーロックのおぞましさをハッキリと表している。皆が想像しているバンパイアと違ってバンパイアはニンニクも怖くないし、十字架も大丈夫なんだよ…作者名もダレンシャンで、本当に彼がバンパイアであるかのように話は進んでいく。ブラジルやフランスなど、世界各国で発売されている2013/07/15
響
29
今回の一連の事件を通し、ダレンはクレプスリーやエブラとの絆が強まり、信頼関係が固くなったと思う。エブラ好きなので、今回は彼がたくさん出てきてくれて嬉しかったです。相変わらず向こう見ずに突っ走る癖のあるダレン。エブラはそんな彼のブレーキ係でもありましたね。そしてクレプスリーに関しては、所々に彼の優しさや気遣いが強く感じられ、もともと高かった彼の好感度が更に高まりました。クレプスリー本当に良い人!2013/02/04
花乃雪音
20
バンパイアと似て非なる存在バンパニーズの戦いが繰り広げられるが本巻のメインはダレンの恋愛になる。タイトルにバンパイア・クリスマスとあるほどクリスマスらしさは感じられないと思ったら原題は全然別だった。2020/12/25
Yuna Ioki☆
19
ストーリーが進に従って面白くなってきた感じ。どんどん次作によせる期待度がたかまってきた。ダレン自身もヴァンパイアとしても人間としても少しずつ成長してきているのがうかがえる。クレプスリーの過去も少しだけ明かされる。クレプスリーが自身のことを「我が輩」というのが私の中ではデーモン小暮閣下で再生されているのは内緒の話(笑)2013/10/19