しずくと祈り―「人影の石」の真実

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しずくと祈り―「人影の石」の真実

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  • サイズ B6判/ページ数 176p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784092893429
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8095

出版社内容情報

原爆投下後、石段に焼きついた人影の真実

広島平和記念資料館に展示されている「人影の石」。
それは、原爆の強烈な熱線で石段に残された黒い影。
これはだれの影なのか?
その人はどうしてそこにいたのか?
原爆投下の後、その人はどうなったのか?

「人影」がだれのものなのか、どうしてこのような形で残ったのか、当時の目撃情報、遺体を収容した兵士の証言などから解き明かす、真実をたずねて伝える物語です。

【編集担当からのおすすめ情報】
物語の中で、人影の石の主と言われている越智ミツノさんは、作者、朽木祥さんの姻戚に当たるそうです。作者は子どものころからこの「人影」の話を聞いていたそうです。事実に基づいて創作した渾身の作品となりました。
朽木祥さんの作品で、小学校5年生の国語の教科書に掲載された「たずねびと」は、多くの子どもたちに読まれていますが、本作品はもう一人の「たずねびと」の物語です。


【目次】

目次
Ⅰ 一九七二年 千鶴 十六歳
1 夏の日
2 レリーフと石段
Ⅱ 一九四五年 幸子 十七歳
1 八月六日 午前七時 佐波郡出雲村 越智幸子
2 八月六日 七時半 広島市皆実町 越智ミツノ
3 八月六日 八時過ぎ 広島市紙屋町 金子正一
4 八月六日 八時十五分
5 八月六日 午前 暁部隊
6 八月六日 午後 少年兵たち
7 八月八日 朝 中央地区警備司令部
8 八月八日 午前 佐波郡出雲村
9 八月八日 午後 廣島へ
10 八月九日 午後 銀行へ
11 八月二十日 廣島市皆実町
Ⅲ 一九九六年 恵美 十七歳
1 名前を取りもどすということ
2 「越智ミツノ」捜索経緯
Ⅳ 一九九七年 幸子 六十九歳
1 記された名前
2 幽霊戸籍と原爆供養塔
Ⅴ 一九九九年 愛子 十六歳
1 市営基町高層アパート
2 展示室の子どもたち
Ⅵ 二〇〇一年 愛子 十八歳
1 解説パネル
2 「人影の石」をめぐる真実
Ⅶ 二〇〇九年 幸子 八十一歳
能美島からの手紙
Ⅷ 二〇二五年 祈 十六歳
石段のかけら
エピローグ

内容説明

広島平和記念資料館に展示されている「人影の石」。それは石段に残された黒い人影。石段にすわっていた人は、どうなったのか?これは、「人影」がだれのものなのか、どうしてこのような形で残ったのか、真実をたずねて伝える物語です。

著者等紹介

朽木祥[クツキショウ]
広島市出身。被爆2世。デビュー作『かはたれ』(福音館書店)で児童文芸新人賞、日本児童文学者協会新人賞、産経児童出版文化賞ほか受賞。その後『彼岸花はきつねのかんざし』(学習研究社)で日本児童文芸家協会賞受賞。『風の靴』(講談社)で産経児童出版文化賞大賞受賞。『光のうつしえ』(講談社)で小学館児童出版文化賞ほか受賞。『あひるの手紙』(佼成出版社)で日本児童文学者協会賞受賞。作品はファンタジーからリアリズム、YAまで多岐にわたる。日本児童文学者協会理事、「こどもの本委員会」委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

にたいも

9
朽木祥さんによる広島原爆文学。広島平和祈念資料館に展示されている、誰もが知る「人影の石」の背景を巡る親子5代の物語。「たずねびと」や「光のうつしえ」を読んできた子どもたちに高校や大学の年代で手にとってほしい本。今までの作品にはなかった、原爆投下後の惨状が描かれる。基町スラム、朝鮮人被爆者にも触れる。高校の読書感想文コンクールの課題本になってほしい。2025/10/02

ぱせり

5
「あの日行方知れずになった人らを偲ぶ墓標のようなもの」 なのだろう。 この墓標が、戦後に生まれ、今を生きているわたしたちにも語り掛けている言葉がある。見ようとすれば、聞こうとすれば、ちゃんと届く言葉。その見方、聞き方を、四世代の少女たちの暮らし方が、私たちに告げている。 2025/10/04

Kevin

1
人影の石はいったい誰なのか?原爆で一瞬にして失われた命。新聞での報道をきっかけに、自分の母だと信じ証言を集め、一時は認められて展示パネルにも記載されていた。被災時の母の1日、生存を信じて母を探した娘の一日が描かれ、原爆の被害の凄まじさが描かれる。被爆者とその遺族の数だけ苦悩と悲しみがある事を思わずにはいられない作品。2025/10/21

+9

1
原爆について特別な想いをもっている朽木さんの新作。『たずねびと』を読んだ時も感じたが、本作を読んで「原爆の恐ろしさ、悲惨さ、酷さを人々が知り、忘れないでいたら同じようなことは二度と起きないかもしれない」と強く感じた一冊。世界で唯一の被爆国「日本」。その日本で今を生きている私たちは、この事実を知り、後世に伝えていく義務があると思う。恥ずかしながら、今まで一度も広島を訪れたことがなかった。遅すぎるかもしれないが来年、広島を訪れて「原爆」と向き合いたい。2025/10/12

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