出版社内容情報
明治維新をなしとげた英雄の一生を描く
薩摩藩下級武士の家に生まれた西郷隆盛は、薩長同盟を結び、260年続いた徳川幕府を倒し、誕生させた新政府でも中心的な役割を果たして廃藩置県などの改革を進めた、明治維新の最大の功労者でした。いっぽうで二度の流人生活を送り、西南戦争では反乱軍の指導者として最期をとげるなど悲劇性に満ちた人生、そして権勢欲とは無縁で、つねに日本の未来を、あるいは農民や士族といった弱い立場の人間のことを第一に考えて行動した人がらは、いまなお人びとを惹きつけてやみません。日本史上屈指の魅力あふれる英雄の50年の生涯を描きます。
内容説明
いつも弱い者の側に立ち、命を投げ出した。幕末維新の巨人はけっして見捨てず、運命と向かいあう。
目次
第1章 大目玉の小吉
第2章 吉之助、世に出る
第3章 薩長同盟への道
第4章 倒幕、そして維新
第5章 城山の最期
著者等紹介
落合弘樹[オチアイヒロキ]
明治大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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わむう
17
「せごどん」を毎週欠かさず見ています。西郷隆盛の人生を振り返りたくなり漫画でさらっとおさらい。2018/09/21
りるふぃー
10
方言がふんだんに使われていて、読みづらいけど、こういう言葉だったんだというのがわかる。表紙で犬を連れているけど、犬は出てこなかった。何かつかみどころのなさも感じる。2022/01/28
ともゆき
10
子供用に。しかし、興味を持たないなあ・・・。コンパクトによくまとまっていると思いますが。2018/02/12
majiro
4
恥ずかしながら・・・すごい人だとは聞いていたけど、こんなにすごい人だとは思わなかった。この生き方は、ちょっとやそっとの偉人ではできないわ〜。2014/06/09
ビシャカナ
3
西郷隆盛の伝記は数あれど、その中でも過度な誇張は少なく、過不足ない印象を受けた。だが薩長同盟や坂本龍馬や勝海舟のような存在を過度にクローズアップする一方で、小松帯刀や橋本左内のような存在は取り上げないなど、西郷中心の物語性が強い印象。だが歴史の転換点にいる西郷や無私無欲で人を引きつける西郷の魅力は十分に描いている。西郷隆盛そのものの評価を現代的に取り上げる伝記も読みたくなってきた。2021/04/18