出版社内容情報
「それでも地球は回っている」という言葉で有名なガリレオ・ガリレイは、人類で最初に望遠鏡を使って宇宙を観測しました。それはちょうど400年前の1609年、科学が新しい時代の扉を開いた瞬間でした。
渡部 潤一[ワタナベ ジュンイチ]
著・文・その他
河合 秀和[カワイ ヒデカズ]
イラスト
滝田 よしひろ[タキタ ヨシヒロ]
著・文・その他
内容説明
400年前、望遠鏡で宇宙の真の姿を見た…。
目次
序章 近代科学の父
第1章 学問への道
第2章 議論好きの若き数学者
第3章 物理学への挑戦
第4章 天界の探究
第5章 禁断の果実
第6章 天文対話
終章 科学の道は続く
著者等紹介
渡部潤一[ワタナベジュンイチ]
天文学者。国立天文台准教授。子どもからおとなまで天文学や天体観測に親しみをもてるような、数多くの本を著し監修も務める
河合秀和[カワイヒデカズ]
少女マンガや学年誌で活躍後、学習まんがや学習記事の解説イラストなど子どもの教育分野で活躍
滝田よしひろ[タキタヨシヒロ]
フリーライター。自然・科学などの分野を中心に幅広く活躍。環境問題に関する執筆も多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Aya Murakami
82
図書館本 落下速度は同じ…だけど鳥の羽根はふわふわ落ちる。空気抵抗のことも触れられていましたね。弟の高専の授業では摩擦の計算もしていたらしい(むしろ計算できるものなのか) ボイルの真空ポンプ実験とアポロ15号による月世界での実験も気になる。 作中で太陽系も銀河のなかで運動しているということにビックリしているガリレオ。さて暗黒物質や暗黒エネルギー暗黒流動にはどう反応するのか気になります。2022/03/13
yomineko@ヴィタリにゃん
60
子ども向けなのに物凄く詳しい!ガリレオの偉業が詰まった学習本です📚当初は医学を志すも内容の古さにうんざりして数学や天体を研究し始める。「それでも地球は動いている」は、自分の意に反した意見を言わされた時の呟きだったとか。悲しすぎる😢ローマのカトリック教会の頭が固すぎて苦悩するも、ガリレオ死去の歳にニュートン🍎誕生✨✨✨そして、現代へ受け継がれている。2022/05/29
たまきら
37
幼少のころから尊敬する偉人の一人です。真実に向き合う科学者の苦悩がドラマチックに描かれていて、なんだかエル・グレコを見ているみたいな気持ちになりました。以前読んだ伝記ではかの有名なセリフをボソッと吐き捨てるように言うのが印象的でしたが、こちらではもっと探究者としての苦しみが伝わってきてじ~んとしました。読み友さんの感想を読んで。2022/06/22
nbhd
14
ガリレオ師匠については「それでも地球は回っている」のエピソードがテッパンすぎて、じっさいの実験にあんまり興味を持てていなかった。あらためて考えると、木台の坂にボールをころころ転がして、重力加速度をみちびきだすなんて、マジで努力家だ。しかも、当時は時計がなくて、タンクの水の量で減り方で時間を測ったんだって。2021/04/24
wasabi
7
【松江市鹿島公民館蔵】昨夜のスーパームーンは小雨降る曇天で、観月を諦めて寝た。どっこい、早朝、宍道湖畔でジョギングしていると、5時過ぎに雲が晴れて煌々と輝く満月がお目見え。ガリレオの時代、天動説が信じられ、地動説を唱えた彼を有罪としたローマ・カトリック教会がそれを取り消したのは1992年。今振り返れば気の毒だし、なんと排他的な協会だろうと思うが、当時は権威を維持して治世を保つためには白も黒と言わなきゃならん。限りない天文学や物理学への貢献と、報われなかった生涯を含めて、ガリレオの名は永久に継がれていく。2016/11/15