出版社内容情報
革命の犠牲となったフランス最後の王妃
14歳でフランス皇太子妃として迎えられ、23年後には断頭台に消えたマリー・アントワネット。数奇な運命をたどった悲劇の生涯を、近代社会のスタートとなったフランス革命を背景に、興味深く紹介します。
内容説明
外国人の王妃は、民衆にとって、憎むにはつごうのいい対象でした。民衆は王妃を「オーストリア女」とよび、ののしりました。フランス革命のぎせいとなったマリー・アントワネットは、堂どうとした態度で死にのぞみました。革命の犠牲になったフランス最後の王妃の物語。
目次
第1章 ひとりぼっちの王女
第2章 首かざり事件
第3章 しのびよる革命の嵐
第4章 嵐の中の小舟
第5章 最後のとき
著者等紹介
石井美樹子[イシイミキコ]
神奈川大学外国語学部教授。『ダイアナ・メッセージ』(小学館文庫刊)などを執筆
市川能里[イチカワノリ]
『少年サンデー』でデビュー
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
26
2005年初版。ルイ16世の魅力のなさっぷりは少々悪意が入っていないかな…。先に読んだマリー・アントワネットの愚かなティーンエイジャーが徐々に自分の義務に気づき始めたものの、名誉挽回するのには遅すぎた…という流れが自然だったため、娘にはあまり印象がない伝記になったようです。絵は華やかで少女漫画らしく、彼女の悲しい殉教者めいた裁判の様子の表現に作家さんの気持ちが込められていて素敵だな、と思いました。2021/03/26
かおりん
22
学習まんが。名前くらいしか知らなかったが楽しく学べた。オーストリア王女として生まれ、フランスのルイ16世に嫁ぐ。時代、革命の犠牲になったマリーだけど、浪費で自分を保ったところはありそう。首飾り事件は濡れ衣だったけれど、ルイ16世のたよりなさったらない。フランス革命の始まりとマリーの逃避行。逃れられなかった運命、マリーを助けようとしたフェルセンも殺された。マリーの本心は想像でしかないけど、フランスのために王室を守ろうとした。「不幸に会ってはじめて人間は自分が何者であるかがわかります」の言葉を残す。2023/04/26
りるふぃー
10
200年以上前の話でも、やはり革命が起きてからの展開には身が凍るような気持ちになる。読後、気持ちが重くなってしまう。夜遊びをやめて母性にめざめて落ち着いた後に 死刑になってしまったというのも悲しい。今の時代も残酷なことはたくさんあるけど、中世は、ギロチンや火あぶりとか、串刺しとかもあり、そういうのを公開して、喜んだりしてる民衆が怖すぎる。フェルセンは必ず出てくるけど、結局 どんな間柄だったんだろう。 マリーアントワネットのイラストは、イメージと違った。2019/12/10
kor
5
世界史学び直し中にて。パンがなければ〜で有名な超贅沢なお姫様のイメージ。だけど少なくともこの本の中では、孤独なフランス王妃として立派なところもたくさんあった。王様しっかりして!フランス革命の激動の時代を生き抜いた女性。2021/03/13
みやこ うさぎ
3
娘が借りてきた本。これを読む限り、マリーが犠牲になってしまったのがもどかしすぎる。2019/06/08