出版社内容情報
数多くの冒険旅行や戦争体験を通して「星の王子様」などの名作を遺した作家の生涯。
サハラ砂漠に不時着したパイロットの前に、遠い星からやってきた不思議な王子様が現われた…。大空と飛行機を愛し、世界中の人々の心を捉えた名作「星の王子さま」を生み出した、サン・テグジュペリの生涯。
目次
第1章 アクランの騎士
第2章 大空へ
第3章 空飛ぶ作家
第4章 風と砂と星
第5章 少年の日びへ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Aya Murakami
75
図書館本。 薔薇…じゃなかった、恋人や妻は虚栄心の塊みたいな人ばかりだったのですね。苦労していたのですね。 アラブ人元気だなぁ。飛行機に鉄砲を撃つのか…。2023/03/28
たまきら
25
彼が飛び立ったまま帰ってこなかった、ということは知っていましたが、まったく生涯を知らなかったので興味深かったです。奥様と星の王子さまのバラ、に思わず笑ってしまいました。娘さんは星の王子様をまだ読んでいないんだなあ…。いろんな訳で本棚に並んでいるのに。2021/06/06
lily
9
『星の王子さま』で著名なサン=テグジュペリの伝記。リビアの砂漠で命からがら助けられていなかったら、名著は生まれていなかったのだなと思うと感慨深い。アメリア=イアハートと同じく飛行中の遭難で生涯を終えているというのも(不謹慎かもしれないが)カリスマ性を高めている気がする。50フランの肖像画だったが、現在はユーロで使用不可。なんだかなあ…2025/04/03
りるふぃー
8
空に魅了された人は、事故をしても飛び続けるんだなぁ。サンテグジュペリというと宮崎駿さんを連想する。どちらも、戦争の時代に生まれ、飛行機は好きだけど人殺しの道具になっていることに悩んでいる。私は、戦争の時代に生まれてないのに、飛行機がけっこう下を飛んでると、戦争を連想して怖くなるので、あまり共感はできませんでした。2021/12/14
シチミ
8
サン=テグジュペリの伝記。すごくあっさり描かれている。空への強い憧れと、空想力・文章力を兼ね備えた人物ということは伝わる。母との関係が、意図的に省いたのかと思うくらい描かれていない。空に憧れ続けた人が、無茶な飛行を繰り返し空で死んだ話。しかしその動機は描かれないみたいな、消化不良感もある。2021/08/10