出版社内容情報
VKアルセニエフが、1907年に行った調査行の物語である。自然科学的な観察に必要な生活上のサポーターとして同行したデルス・ウザラは動物たちと話が出来る。その優れた能力によって危機を乗り越え調査行は進む。
V・K・アルセニエフが、1902年、1906年に続いて行った1907年の調査行の物語である。自然科学的な観察に必要な生活のサポーターとして同行した射撃の名手でゴルド人のデルス・ウザラは森の動物たちと話をし、彼らの話を聞き、自然の成り行きを判断する優れた能力を持っている。現代人が失ってしまった予知能力により、さまざまな危機を乗り越えていく。原始共産制のような考えを持っているデルスは、物の分配に対しても平等を基本としている。そのようなデルスの人や物に接する態度からも現代社会に対する強烈なメッセージを受け取ることが出来るだろう。やっと環境問題に取り組みはじめた人々にとっては耳の痛い話も含まれている。百年近く前に出された本書が本国ロシアでも版を重ねているのも頷ける。
内容説明
本書は、V・K・アルセニエフが1902年、1906年の調査行に続いて行った1907年の調査行の物語である。この調査行には、自然科学的な観察に必要な生活上のサポーターとして、射撃の名手でゴリド人のデルス・ウザラが最初から同行している。デルス・ウザラは、森の動物たちと話をし、彼らから話を聞き、そこから自然の成り行きを判断する優れた能力を持っている。現代人には失われてしまった予知能力によって展開している本書から、現代社会を照射してみると諸々の問題が浮き上がってくる。
目次
出発
ジギト湾での滞在
最初の行軍
山岳にて
洪水
再び海へ
小ケマ川への行軍
タケマ川
リ・ツンビン
怖ろしい見つけ物〔ほか〕
著者等紹介
安岡治子[ヤスオカハルコ]
1956年、東京生まれ。上智大学卒業。東京大学大学院博士課程単位取得退学。東京大学大学院助教授
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