地球人ライブラリー<br> 雨夜譚余聞

地球人ライブラリー
雨夜譚余聞

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  • サイズ B6判/ページ数 281p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784092510395
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0395

出版社内容情報

一橋慶喜の家臣だった渋沢栄一は、パリ万博で渡欧、帰国後、大蔵省に仕えるが、のちに実業家に転身して500余の会社を設立。日本近代資本主義の黎明期を牽引した。幕末・明治・大正・昭和を駆けた老翁が、自ら語る怒濤の人生。

 埼玉県深谷市血洗島の名家に生まれた栄一は、家業の農業や製藍に精を出す一方、幅広く古典や漢籍を学ぶ少年だった。 青年時代には江戸に出て尊王攘夷思想に触れ、横浜の外人館焼き討ちをも企てるも果たさず。 京都に逃れて一橋慶喜に仕え、慶喜が将軍に就くとともに幕臣となった。パリ万国博覧会の際には慶喜の弟・昭武に随行して渡欧。経理・庶務担当として実地に資金運用を知ったほか、欧州諸国の進んだ社会・経済制度や生産技術に触れて、国民を豊かにする基本を体得した。 2年後に明治維新によって帰国した栄一は、静岡で日本最初の合本組織(株式会社)である「商法会所」を創設。その後大蔵省に仕え、その黎明期に活躍した。しかし政府の側からの国づくりに限界を感じ、上司・井上馨とともに財政改革を建議して官を辞す。以後、第一国立銀行をはじめ500余りの会社設立に関わるとともに、社会福祉や教育事業、民間外交にも大いに貢献することとなる。 ??幕末・明治・大正・昭和と激動の時代を駆け抜け、日本の近代資本主義を築いた男、渋沢栄一が語る一徹人生。

内容説明

埼玉県深谷市に生まれた栄一は、家業の農業や藍づくりに励む一方、幅広く漢籍や古典を学ぶ好奇心旺盛な少年だった。青年時代に尊王攘夷思想に触れ、横浜の外人館焼き討ちを企てたが挫折。一橋慶喜に仕え、慶喜が将軍に就くとともに幕臣になった。そして慶喜の弟・昭武に随行してパリ万国博覧会に赴き、新しい世界に触れた。帰国後は大蔵省に仕えてその黎明期に活躍したが、自ら経済活動に携わろうと官を辞す。以後、第一国立銀行をはじめ500余りの会社設立に関わるとともに、社会福祉や教育事業、民間外交にも大いに貢献することとなる―日本の近代資本主義を築いた男、渋沢栄一の現代へのメッセージ。

目次

第1章 百姓の子から憂国の志士へ
第2章 幕末の京と一橋家
第3章 海を渡る攘夷家
第4章 静岡藩から新政府へ
第5章 大蔵省での日々
第6章 実業界に身を投じる
第7章 実業教育と慈善事業に奔走する
第8章 さまざまなる事業に邁進する
第9章 欧米漫遊の旅へ
第10章 一切の責任ある地位を去る

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひで

4
渋沢栄一による自身の回顧録。幕末、埼玉県深谷市の養蚕農家から一橋家に仕えることに。フランスの博覧会に随行し西洋文化に触れ、明治の新体制移行のなか帰国。その後、新政府に一時身を置くが、本来望んでいた実業家へと転身。そして、多くの業績を残していく。文章は本人の言葉をもとに綴られたもので、やや読みにくく感じられたが、ご自身の思いが良く伝わってきました。2021/03/20

Sosseki

1
幕末、農家に生まれ、幕府討幕を目指したものの、一橋家に仕え、そのまま幕臣に。お供としてフランスに滞在、維新後は、明治政府に乞われ、度量衡の改正、貨幣制度、鉄道、廃藩置県等の明治から江戸への制度改革・創設に努め、その後は産業・商業の振興に努める。銀行、商工会議所、養育院、東京ガス、王子製紙、サッポロビール、IHI,一橋大、日本女子大等々の基を築く。もっと詳しく知られていいのに・・・なぜ?2011/09/12

河合晋輔

0
明治以来現在まで続く政財界の基を造った人物の回顧録。高い志を持ったの財界人が現在の世界経済と日本の現状を見たらさぞ嘆くだろう。現代語訳なので読みやすいのでお勧めです。2013/10/14

岡本 正行

0
すでに何冊か、渋沢栄一氏に関する書籍を読んでいたので、さほど関心をひくものではなかった。文章文体が安っぽい漢字がする。若い頃、農家とはいえ、論語など漢文を学んだ人なので、もっと学識を感じさせる文章であってほしい。様々な事業を起こしたにしては、ここぞというインパクトがない。片っ端から西洋にあるものを日本につくる旗振りしたこと自体は、ものすごく評価される。なかには失敗もあっただろうが、実業家として名声を残すには十分な功績がある。若い頃は、尊王攘夷、徳川家で立身し、その後、静岡で徳川家、新政府そして実業家。2021/03/22

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