地球人ライブラリー<br> 古代ローマの調理ノート

地球人ライブラリー
古代ローマの調理ノート

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  • サイズ B6判/ページ数 281p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784092510371
  • NDC分類 596.23
  • Cコード C0398

出版社内容情報

雌豚の乳房肉やフラミンゴのロースト…。これらに添える多種多様なソース、デザートなど、古代ローマの美食家アピキウスが書き残したレシピ集。現存する最古の料理書で辿る古代ローマの美食の逸楽。

 AD14年、二代目皇帝ティベリウス帝の治世。皇帝の息子の親友で貴族のアピキウスという人物がいた。彼は、豚に干しイチジクをあたえてレバーを肥育させる方法や、キャベツを油と塩で漬けてから煮ると色よくなる方法を考案。料理技術で高い評価を得るいっぽうで、稀代の美食家として名を馳せていた。皇帝が市民25万人にあたえるボーナスと同じくらいの巨額を食に投じ、財産はじゅうぶんにあるのに「これでは旨いものが食えない」と服毒自殺。その彼が残したのは、肉、野菜、魚介類などさまざまな食材を使ったレシピ集「アピキウスの書」だった。「牡蠣を酢で洗って保存する」など食材の保存法にはじまり、フラミンゴのロースト、詰め物をしたオオヤマネのローストなどの珍しい料理。胃腸によい料理。これらに添える多種類のソース。デザート。料理にはハーブをふんだんに使っていたこと。魚醤に似た謎の調味料ガルム、すでに絶滅した植物シルフィウムの存在。熱灰をかぶせて蒸し焼きにする調理器具など。 現存する最古の料理書といわれるこのレシピ集にコラムを加え、料理を通してローマという時代をより深く知ることができる。

内容説明

そもそもローマ人は粗食で、ギリシャ人から「お粥すすり」と蔑まされていた。しかし国力増大にともなって、ガストロノミー(美食主義)が花開く。その最たる美食家が、紀元14年2代目皇帝ティベリウスの治世に生きた大貴族アピキウスだった。彼は、あらゆる食材でさまざまなレシピを残していった。雌豚の外陰は、ふすまのなかでころがし塩水に漬けてから調理する。オオヤマネは詰め物をしてローストに。フラミンゴは皮をはいで洗い、形をととのえて…。そのほか、揚げ菓子やフレンチトーストのようなデザート、多くのソース、そして謎の調味料ガルムや幻の植物シルフィウム。美味、珍味を追究したアピキウスの料理書から、古代ローマ人の逸楽の跡を辿る。

目次

第1章 こまめな料理人
第2章 肉・魚・野菜などを細かく挽いた料理
第3章 園丁の収穫物
第4章 いろいろな材料を使った料理
第5章 豆類
第6章 鳥料理
第7章 贅沢な料理
第8章 四肢動物
第9章 海の幸
第10章 漁師の獲物
年表・古代ローマの食と時代

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かましょー

1
平然と出てくる「豚の網脂」「クジャク」「豚の小袋」「雌豚の乳房肉」「去勢鶏の睾丸」「乳飲み子豚の胸腺」 どこに売ってんだよ 名前も聞いたこと無いわけわからんスパイスの数々に名前以外すべてが謎の野菜 挙句絶滅済みの植物 そして鶏胸肉くらいの頻度で頻出する「脳」 なんの脳だよ 「脳……4個」とか言われても困るわ 錬金術か何かの本を読んでいるのではなかろうか レメゲトンめいている2016/05/28

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