出版社内容情報
14歳で渡米、農場奴隷などを体験し、維新後に帰朝した是清はお茶屋に入り浸たりの放蕩三昧…近代日本の基礎を築き、2・26の凶弾に倒れた〃ダルマ宰相〃が自ら熱く語る抱腹絶倒の豪快人生。
仙台藩の武家の養子として育った是清は、横浜で洋学を学び、欧米への渡航を夢見る少年であった。13歳でボーイ見習いとして住み込んだ英国銀行支配人宅では、主人の大事な「ビフテキ焼き器」でネズミをステーキに。 14歳で仙台藩から米国行きを許されたが、渡米先では「奴隷」として買われた身。 維新後日本にたどり着いた彼は、大学南校(のちの東大)の教職にありながら放蕩三昧という有り様。一攫千金を狙ってペルー銀山発掘に失敗しては「ヤマ師」と不評を買う??「反骨」のダルマ宰相といわれ、蔵相として近代日本経済を構築した高橋是清の、この破天荒な生きざまは小気味よく清々しい。
内容説明
近代日本の基礎を築いた明治を代表する政治家・是清。その波瀾に満ちた人生を自ら熱く語る、抱腹絶倒の自伝。
目次
私の生い立ち時代
海外流浪時代
帰朝と青年教師時代
放蕩時代
大蔵省出仕・失職・文部省・校長・浪人
養牧業・翻訳稼ぎ・相場
再び官途へ―専売特許所長
欧米視察の旅
旋風時代の国情
ペルー銀山の失敗とその後の落魄時代〔ほか〕