出版社内容情報
麻酔、防腐法、無菌法…19世紀後半のヨーロッパ、新たな医療法を獲得し、「人体の秘境」に挑戦し征服していた勇敢な外科医たちの物語。
…近代手術の開拓者・目次… 第一章 脳外科の門出 第二章 甲状腺摘出の衝撃 第三章 脳腫瘍の除去 第四章 胆嚢摘出・先駆者の悲哀 第五章 精髄腫瘍「青いアーモンド」 第六章 喉頭ガン・ドイツ皇太子の悲劇 解説??近代外科手術の発展の跡をたどる?? リスト・オブ・ブックス
内容説明
「それは脊髄を強く圧迫していた。腫瘍!ゴワーズの腫瘍がほんとうに見つかったのだ。アーモンドほどの大きさの青紫の腫れ物、こんなちっぽけなできものが探していた病根なのか。こんなものがひとりの人間の人生をめちゃくちゃにし、あれほどの苦しみを引き起こしていたのか」人類を確実に死においやっていた腫瘍発見のカーテンが初めて開いた瞬間だった。豊富な資料を駆使して、探求心に燃えた医師たちの苦闘を綴った記録作家J.トールワルドの傑作。いま私たちが恩恵を受けている医療の進歩の過程には、かくも勇敢で過酷な戦いがあった。
目次
第1章 脳外科の門出
第2章 甲状腺摘出の衝撃
第3章 脳腫瘍の除去
第4章 胆嚢摘出・先駆者の悲哀
第5章 脊髄腫瘍「青いアーモンド」
第6章 喉頭ガン・ドイツ皇太子の悲劇