出版社内容情報
絵を描きたいがために家庭も地位も捨てた男。やがて、自分の魂を南洋の島タヒチに見つけパリも捨て、その地に同化していく。「タヒチの女」で有名なゴーギャンにヒントを得たモームの傑作を芥川賞作家が新訳。
「ぼくは描かなければならないんだ。そうするしかないんだ」 妻子とともに平凡に暮らしていた株式仲買人のストリックランドは絵を描きたいがためだけに四〇歳にして突然ロンドンの家を出た。 芸術の都パリで、彼はとりつかれたように描きまくる。自分の絵を理解してくれるただひとりの友人の妻を寝取り、自殺に追い込んでも罪のかけらもない。 「あの女は素晴らしいからだをしていたんで、俺は裸を描きたくなった。描き終えたら、興味がなくなっちまったんだ」 やがて、自分の魂を南洋の島タヒチに見つけ、パリも捨てて、その地に同化していく。病におかされながらも死ぬまで描きつづけていく。 「タヒチの女」で有名な、フランスの後期印象派の画家ゴーギャンにヒントを得て書かれたモームの傑作。美術への造詣の深い芥川賞作家による新訳が、芸術家の苦悩を描いた小説というだけではない、モームの鋭い人間観察眼と社会風刺の視点をためて浮き彫りにする。 小説の醍醐味を存分に満喫できる一冊。
内容説明
「ぼくは描かなければならないんだ。そうするしかないんだ」妻子とともに平凡に暮らしていた株式仲買人のストリックランドは、絵を描きたいがためだけに40歳にして突然ロンドンの家を出た。芸術の都パリで、彼はとりつかれたように描きまくる。自分の絵を理解してくれるただひとりの友人の妻を寝取り、自殺に追い込んでも罪のかけらもない。「あの女は素晴らしいからだをしていたんで、俺は裸を描きたくなった。描き終えたら、興味がなくなっちまったんだ」やがて、自分の魂を南洋の島タヒチに見つけ、パリも捨てて、その地に同化していく。病におかされながらも死ぬまで描きつづけていく。「タヒチの女」で有名な、フランスの後期印象派の画家ゴーギャンにヒントを得て書かれたモームの傑作。美術への造詣の深い芥川賞作家による新訳が、芸術家の苦悩を描いた小説というだけではない、モームの鋭い人間観察眼と社会風刺の視点をためて浮き彫りにする。小説の醍醐味を存分に満喫できる一冊。
感想・レビュー
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