内容説明
仕事でおそくなるお母さんの留守ちゅうは、いつもリョウタはおばあゃんといっしょです。でも、おばあちんは目がかすむ病気になって、窓のそばにすわってばかりいます。そんな夜でした。おばあちゃんが見えない目で窓の外を見ながら「ほら、あそこに白いうさぎが…」とゆびさして、リョウタによびかけました。けれどリョウタには、すすきの白い穂が風に揺れうごいている夜のけしきが見えるだけでした。
仕事でおそくなるお母さんの留守ちゅうは、いつもリョウタはおばあゃんといっしょです。でも、おばあちんは目がかすむ病気になって、窓のそばにすわってばかりいます。そんな夜でした。おばあちゃんが見えない目で窓の外を見ながら「ほら、あそこに白いうさぎが…」とゆびさして、リョウタによびかけました。けれどリョウタには、すすきの白い穂が風に揺れうごいている夜のけしきが見えるだけでした。