出版社内容情報
著者C・W・ニコル氏は英国ウェールズ出身。自らケルトの血をひくと言っているほどで、ケルトの文化に関心を寄せています。「アーサー王」の伝説に着想を得て、初めて日本語で書いた物語が、この「裸のダルシン」なのです。正当に王位を継ぐはずの王子が、義叔父に国を追われ、聖人などの助けを受けて立派に成人し、最後は戦って王になる、ワクワクの冒険ネイチャーファンタジーです。裸で追われた王子には、カラス、オオカミ、ウマなどの動物がつきそい、自らの知恵と勇気で生活し、大人に成長する様子は、まさにニコル氏ならではのストーリー。2002年に単行本で刊行したものの文庫化です。
C・W・ニコル[CWニコル]
著・文・その他
内容説明
叔父に殺されかけたダルシン王子は、人間の世界から追放されることで、ドゥルソイ(聖人)に命をすくわれました。裸のまま、野山や海で生きていくダルシン。動物と心を通わせ、身を守る道具をつくり…。きびしい自然にきたえられ、みごとに成長してゆく少年の姿を描きます。
著者等紹介
ニコル,C.W.[ニコル,C.W.]
1940年イギリスの南ウェールズに生まれる。17歳でカナダに渡り、その後、数十回におよぶ極地探検に加わる。1967年から2年間、エチオピアで国立公園設立にたずさわる。沖縄海洋博ではカナダ館副館長を務める。1978年には捕鯨取材のため、1年間和歌山県の太地に滞在。1980年から長野県黒姫に住み、作家活動を行う。自ら荒れた森を購入し、生態系の復活を試みる作業を16年間続け、財団法人「C.W.ニコル・アファンの森財団」を設立した。1993年より(財)屋久島環境文化財団特別顧問。1995年、日本国籍取得。1997年、内閣官房「子どもの未来と世界について考える懇談会」委員。2005年、英国エリザベス女王陛下より名誉大英勲章を賜る。『風を見た少年』(講談社)がアニメ映画化されアジア太平洋映画祭でグランプリ(アニメーション部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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