出版社内容情報
一之輔師匠&山口晃が案内する落語入門
注目の若手落語家・春風亭一之輔師匠が案内する古典落語の世界。
落語を聞いたことがある人もない人も、落語のおもしろさ、楽しさが味わえる「読む落語」の入門決定版。
古典落語から、子どもが活躍する「転失気」「初天神」「堀之内」、江戸時代ののんびり感が漂う「あくび指南」「長屋の花見」、侍と町人が登場する「井戸の茶碗」の7本を一之輔師匠の語り口で収録。
江戸時代の人々の生活や考え方を知る機会にもなるでしょう。
また、絵は、伝統的な日本画の手法で現代美術の世界を切り開く、当代随一の人気絵師・山口晃が担当。江戸の町の風情、物語世界をイメージ豊かに展開します。
【編集担当からのおすすめ情報】
一之輔師匠の初めての子ども向け「落語本」です!
開口一番 落語の世界へようこそ
一席目 転失気
二席目 鈴ヶ森
三席目 初天神
四席目 堀之内
五席目 あくび指南
仲入り 生の落語はどんなもの?
六席目 長屋の花見
七席目 井戸の茶碗
春風亭 一之輔[シュンプウテイ イチノスケ]
著・文・その他
山口 晃[ヤマグチ アキラ]
イラスト
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイ
129
なかなか面白いネタを集めているのが、一之輔さんらしい。実際にご本人が話されているところを聞いたのもいくつかあったので、ご本人の声で聞こえてきた。各落語のあとの説明もわかりやすくていい。泥棒の話が縁起がいいって知らなかった。「お客さんの懐を狙おう」ってんで、景気をつけたい寄席の初日なんかにやるそうです。へ~え。でもね、おもしろい話七つををこんなに短くまとめてサゲのとこまでされちゃったら、もったいないですよ。二つくらいにしといて、寄席ではね…、とかもすこし説明あってもよかったと思う。2016/06/02
Kanae Nakajima
48
先日行った落語会で入手。サインしていただきました。絵は山口晃さんなんですが、一之輔さんのまつ毛が麗しくてなんだか可愛い。キリッとした風情で粗忽者を演じるので、そのギャップが最高に面白いと感じるのですが、この本もその語り口が思い浮かぶ、リズム感のある文章なので、読んでいて楽しい一冊でした。2017/07/30
なお
44
著者はご存知、笑点メンバーの春風亭一之輔さん。児童書ではあるけれど、内容は間違いなく老若男女が楽しめる。演目は「転失気」「鈴ヶ森」「井戸の茶碗」等。古典に忠実に、けれども一之輔さん流の現代的な笑いもあってそこが良かった。私の好みは「堀之内」。粗忽者すぎるおとっつあんの噺。私もそそっかしい事には人後に落ちないが、ここまでおっちょこちょいの人は見た事がありません(^^)挿絵は都市鳥瞰図を描く山口晃さん。本書の裏表紙は、楽屋を上から見た「吹き抜け屋台」で描かれる。山口さんは幼少時から落語に親しんでいたとの事。2024/01/28
アマニョッキ
44
本日サインしていただいた本。一之輔さんが選んだ七席のお噺が、すべて大きな文字とふりがな付で書かれているお子さま向け落語入門書ですが、大人が読んでも十分に楽しめます。「鈴ヶ森」「初天神」は一之輔さんの十八番。「あくび指南」は一之輔さんのものを聴いて初めて面白いと思った根多。そして大好きな「井戸の茶碗」は一之輔さんでは聴いたことないな。いつか福岡で掛けてくれるといいな。山口晃さんの挿し絵も楽しいのでうちの息子にも読んでほしいけど、大切なサイン本をがさつな息子に渡すのは怖いというジレンマ。2017/07/17
またおやぢ
13
この本に集められた全ての噺を知っている事もあり、購入から20分程度で読了。師匠の独演会の終了後のサイン会を待つ列でのお話。それにしても、ここに集められたのは師匠のお気に入りの根多なんだろうなぁ~『初天神』の父親の台詞回しなんかは、彼の口調そのままだもの...なんてニヤニヤしながら読み終わり、師匠にサインを頂きました。家宝にはしませんが、大切に保管しようと思う一冊。2016/06/11