小学館叢書<br> ヨシボーの犯罪

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小学館叢書
ヨシボーの犯罪

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  • サイズ B6判/ページ数 337p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784091970725
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0379

出版社内容情報

内面をみつめ続ける寡作な作家による、濃密な作品集。いつかみたような懐かしさ 、わびしさ、人間くささを感じさせる独自の世界を描く

▼第1話/ある一夜▼第2話/蟻地獄▼第3話/女忍▼第4話/なぜ殺らなかった▼第5話/ねずみ▼第6話/庶民御宿▼第7話/ヨシボーの犯罪▼第8話/魚石▼第9話/窓の手▼第10話/少年▼第11話/近所の景色▼第12話/ある無名作家 ●登場人物/私(語り手。くぼ地の集落に散歩に行く/近所の景色)。李さん(くぼ地にすむ朝鮮人。大きな雷魚を飼っている/近所の景色) ●あらすじ/うまそうな女か、まずそうな女か…、ピンセットで一センチほどさしてみるとほぼわかる。ピンセットの血を洗う。水の中でピンセットを小さく折り曲げ、手中にかくす。五十歳まで拘禁されたら、青春は、とりもどせない。なんとしてもかくし通さなければ…。いつか夢でみたような、どこかなつかしく残酷な超現実の世界(第7話)。▼私の家のそばに、くぼ地にバラック建ての家が並んだ一角があった。今にも朽ち果ててしまいそうだが自然のぬくもりが感じられる、そんな一角に散歩に出向いてぼんやりと過ごすことが好きだった。そうすることで気持ちが安まるのだった。しかし今、集落は立ちのき問題でゆれていた。そこに住む顔見知りの李さんは、一メートルはある大きな雷魚を飼っていて…(第11話)。 ●本巻の特徴/

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アズル

10
佳作揃いという印象。異色のSF「ねずみ」も、苦心して描かれたんだろうな、と思ってます。「ある無名作家」と、「庶民御宿」が好きです。 2014/04/28

UG akasaka

0
久々に実家に帰ったらこの本を見つけたので読んでみました。つげさんの描く絵には独特の郷愁をそそる何かがあるんですよね。面白かったです!2012/11/23

サムライミン

0
つげ先生は素晴しい 内容とは関係ないがお金がなくなると水木しげる先生のところに自転車でアシスタントに行くエピソードも好きだ2011/11/13

suzuki-takefumi

0
何とも奇妙な味のある作品だ。一種エッセイ的な、山がなく、周囲の風景を描いたような作品もちょくちょくある。とはいえ蟻地獄、ある一夜などのストーリー物の方が好きだ。最後の切って落としたような余韻がいい。2010/10/14

磯吉

0
ある一夜は手塚治虫さん風タッチがまだ残っている作風。時代劇は好きじゃないなぁと思いながら読んだ女忍は面白かった。宇宙物は苦手なんだけどと思いつつ、ねずみも入り込んで読めた。蟻地獄、人間って結局そうだよねというおはなし。2020/12/23

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