小学館叢書<br> 陽だまりの樹 〈1〉

小学館叢書
陽だまりの樹 〈1〉

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  • サイズ B6判/ページ数 391p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784091970213
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0379

出版社内容情報

時代の流れに翻弄されつつも、自らの使命を全うした武士・伊武谷万次郎と医師・手塚良庵。二人の男の生き様を軸に、近代国家幕開けまでを作者自らのルーツを折り混ぜながら描いた幕末感動ロマン!!

▼第1話/三百坂▼第2話/おせき殿▼第3話/鬼鉄(おにてつ)▼第4話/曾根崎新地▼第5話/腑分け▼第6話/適塾の人々▼第7話/星鶴(ほしづる)、豆鶴(まめづる)▼第8話/夜の客人▼第9話/嵐の前▼第10話/天地鳴動●登場人物/伊武谷万次郎(松平藩の家中。剣の才能に恵まれている)、手塚良庵(医師・手塚良仙の息子。女好きだが、腕は確か)、手塚良仙(良庵の父で、蘭方医。江戸に種痘所を設立する運動をしている)●あらすじ/江戸小石川伝通院裏に、三百坂と呼ばれる路地があった。毎朝6ツ半になると、江戸城の太鼓を合図に、大名、旗本たちの登城が始まった。そしてその中に出仕してまだ4か月の武士、伊武谷万次郎がいた。万次郎は登城の際の、三百坂の早駆けを眺めている一人の若者のことが気になっていた。ある日、万次郎が尊敬している千葉周作先生が死に、痛夜の場で諍いになった万次郎と清河八郎は、河原で真剣勝負をする。この勝負で怪我をした万次郎の治療にやってきた医者・手塚良庵は、いつも登城の様子を眺めていたあの若者だった(第1話)。▼行き付けのそば屋で食事をしていた良庵は、そこで万次郎と偶然再会する。「この近くに用がある」と、同じ道を歩いていく良

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

新地学@児童書病発動中

104
手塚治虫の祖先手塚良仙の生き様を描く名作。江戸幕府のほころびが見え始めた時代を舞台にしており、大きな歴史のうねりが物語の背景として書き込まれている。この作品でも優れたストーリーテーリングが際立っており、読み始めたら止まらなくなった。特に人物の描写が巧みで、女好きながら医者としての自分の矜持を失わない良仙の描き方が素晴らしい。まだ物語は始まったばかりだが、続きが気になってしようがない。2015/05/15

yomineko@ヴィタリにゃん

69
読み友様からのご紹介本です📚これは隠れた名作ではないでしょうか✨✨✨幕末の適塾等を舞台にした先生の大作です。大当たりを引いた感じです。2022/06/25

オリーブ

11
手塚治虫の曽祖父、医師で適塾の生徒だった手塚良庵の物語を描いた作品があるとは知らなかった。架空、実在の人物を織り交ぜて描かれているらしいので、この後が楽しみだ。発表から30年以上経っているそうなのだが、1巻目を夢中になって読んだ。何故今まで私は知らなかったのか・・。幕末にあった松下村塾と同時期に適塾があったのはその後の日本の発展に必要としていたのだろう。この後、適塾に在籍していた人物たちの様子もみることが出来るだろうから期待大です。2016/04/30

ニコル

5
権力にしがみつく強欲な人間、責任転嫁する者、常に先を見ようとする者、目の前の誘惑に弱い者、もがいてる者、真っ直ぐすぎる者、どうにも出来なくて息を殺すように生きている人、江戸末期の人間模様を手塚治虫の曽祖父と共に描いていました。良庵の手記でも残っていたのかな。そこからどうやってこの物語に膨らませたのかも興味あります。2017/04/25

Takao

4
1988年7月1日(1989年9月20日、第8刷)発行。著者晩年の大作。25年ぶりの再読。まだ第1巻のみだが、読み始めると、幕末の激動の時代を背景に、西洋医学を定着させようとする蘭方医・手塚良庵とその恋敵・伊武谷万次郎をめぐる物語に引き込まれる。2016/08/01

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