出版社内容情報
学問ダメ、剣もダメ。おまけに泣き虫で寝小便たれ…後に、この少年が日本を変えた幕末の風雲児・坂本竜馬の青春を描ききった名作、ついに文庫化!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アン・シャーリーこと寺
14
井口村刃傷事件は悲劇に終わる。上士と郷士の対立は激化。中岡慎太郎・岩崎弥太郎登場。そんな中、以蔵は上士の娘に恋をする。武市は吉田東洋暗殺を決意。竜馬は勤王党を離れる。土佐に帰った加代さんは、ジョン万次郎から預かった天狗ジョン・エリックからの竜馬宛ての手紙を渡す。航海の誘い。竜馬は脱藩を決行。沢村惣之烝登場。孤独になった以蔵は武市の東洋暗殺団に加わる。京都を目指す沢村と別れ、竜馬は長崎に。2013/11/03
刹那
11
かなしい別れ、そして、嬉しい再会!2017/02/04
田中
3
竜馬いよいよ脱藩へ。吉田東洋暗殺。幕末の青春が動き出す。2022/12/13
ひで
3
物語に迫力が出てきた。2011/07/31
itchie
2
藩を飛び出し異国へ渡らんとする竜馬に、乙女は「女に生まれたことがくやしい!!」と言い加代は「男衆はいいですね…」と涙を流す。上士と郷士ともまた違う、男と女という身分の理不尽さ、やるせなさ。『花燃ゆ』が女性の活躍を半ば捏造しているけれど、現代目線で歴史を見るなら「女性がいかに活躍できなかったか」を描けばいい。歴史に対する批評精神がこの作品のキモなんじゃないか。気持ちでのめり込めるのは頭でも納得できるからかな。2015/06/10