出版社内容情報
梁師父が命がけで守ろうとするものとは!?
加藤鳴海とルシール、ミンシアの3人は、探し求めていた自動人形たちの本体である「真夜中のサーカス」に追いつく。世界各地で戦っていた「しろがね」の大半に加え、「顔無し」司令や「しろがね-O」たちも続々と到着。静かなサハラ砂漠の夜に、最終決戦の幕が切って落とされる
【編集担当からのおすすめ情報】
藤田和日郎の長編第2弾「からくりサーカス」が、待望の文庫化。各巻にポイントを振り返るコラムを掲載し、複雑な物語をわかりやすく解説していきます。また、カバーを外した表紙には、著者の制作ノートからラフイラストや初期設定画などを本邦初公開! サーカス、人形、からくり……3つのキーワードが、時代を超えて絡まり合う冒険活劇を、余すところなく収録する全22巻、「しろがね」と自動人形の最終決戦が始まる第9巻の登場です!!
藤田 和日郎[フジタ カズヒロ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
34
しろがねとギィと勝の関係が拗れていて良い(笑)そしてナルミたちは真夜中のサーカスとの決戦に挑む為、夜の砂漠に。グリムスパンキーの曲が頭を過る、まさかからくりサーカスの影響!?様々なしろがねたちと邂逅する中、人間性の欠如と対称的にルシールの過去と愛憎が浮かび上がる。あぁ中国から彼女が来たのはこういう伏線な訳ね・・・。ルシールのフラグが悲しい。2019/01/30
NBかえる同盟
9
「全22巻」と表紙に書いてあることさえネタバレ気分。こんだけ盛り上がって、まだ半分にも来てないのね。始まりの頃から考えると、随分遠くまできたんだけどなぁ。更に遠くへ連れて行ってくれるのか。2018/01/28
うさみP
6
ギィとの邂逅。仲町サーカスの日常に新しい動きを見せる一方で、彼方の寒い砂漠では悲しき人形達による凄惨な最終サーカスの幕が開く。サーカス団を導く占い師の正体に驚くべくと共に、自ら選びながら数百年も続く誰の為でもなくなってしまった風化した復讐劇に感情の虚しさを覚えた。笑顔は特効薬、彼らの救いであり自らの希望であるその薬にツバを吐きかける堕落した行為。自他の生死を粗末にして、選んだ復讐という使命を快楽と履き違え、何の為の戦い、誰の為の戦いか問いかける。果てしない怒りと戦いの中で鳴海は嘆き悲しみ怒る。2018/01/19
サテヒデオ@ダイナミックひとり
3
いよいよ真夜中のサーカスへと挑む人形破壊者たち。これを最終決戦と定めたしろがねが、全世界から結集する。見知らぬ顔がいくつも現れ、血なまぐさいゲームを彩る。そこで存在感を発揮するのは、新顔カトウナルミ。彼の怒りが敵味方の区別なく彼らの頬を打つ。イイ!2018/02/15
k. h
2
からくり編の最終章スタート。世界中のしろがね達が集まる中盤の盛り上がりどころ。2018/09/01