出版社内容情報
謎の飛行機が不時着。乗っていたのは!?
仲町サーカスでの日々は、氷のように張りつめていたしろがねに大きな変化をもたらす。そのことをうれしく思う勝だったが、転校先の学校のクラス委員長になぜかライバル視されてしまう。彼女の祖父は、かつて仲町サーカスで道具方を務めていた生方法安(通称:どなりんジジイ)。仲町への協力を拒否する法安だが、しろがねの想いに触れたことで一座に合流することを決意するのだった。
その頃、加藤鳴海たち3人は中国へと向かう飛行機に乗っていた。しかし、彼らを付け狙う自動人形の罠は雲の上にも及び……。
【編集担当からのおすすめ情報】
藤田和日郎の長編第2弾「からくりサーカス」が、待望の文庫化。各巻にポイントを振り返るコラムを掲載し、複雑な物語をわかりやすく解説していきます。また、カバーを外した表紙には、著者の制作ノートからラフイラストや初期設定画などを本邦初公開! サーカス、人形、からくり……3つのキーワードが、時代を超えて絡まり合う冒険活劇を、余すところなく収録する全22巻、しろがねと鳴海が交差する第7巻をお楽しみください!!
藤田 和日郎[フジタ カズヒロ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
33
幸せな仲町サーカスの光景とクロスオーバーするのは〝しろがね〟たちの空の戦い。飛行機という限られた密室空間で、人質を背負いながら戦うルシール一行。ナルミも覚悟を決めたようで・・・。そして一瞬の邂逅。2019/01/30
北風
16
なんか中途半端に話が交互すると思ったら、そういうことか。メインキャラが交互にストーリーを進めていくと、こういうこともできるよね。そして、すごいニアピン。次回、勝とギィが出会うんだっけ?2017/11/27
kanon
8
群像劇大好きマンとしては堪らない展開だ…というか三巻辺りからそもそもが群像劇だったのだが、なんといっても物語が交錯するときが一番楽しいのである。今回は軽くジャブというか、これからもちょくちょくこういうのがありそうなので期待しかない。しかしこれ、焦らされてるよなwいや好きだけどwまだ先があると知っているからこそ楽しいけれども、当時連載していたときはこの展開中々のものだ。よっぽど自信があったとみえる。2017/11/30
サテヒデオ@ダイナミックひとり
5
並行して進む二つのサーカス。リンクし交わるそれらが、胸に熱いものを覚えさせる。落とし物ギイ・クリストフ・レッシュが彼岸から此岸へと渡ることで、仲町サーカスに化学変化を齎すのだったか。楽しみだね。ナルミとルシールと、新しい旅の仲間にも期待だ。ワクワク!2017/11/15
k. h
3
一瞬のからくりサーカス。出逢いそうで出逢えない三人を上手く描いてるなぁとおもう。 日常(サーカス)と非日常(からくり)を描きわけて融合したときの高まりは他の作品には無い。2018/07/28