出版社内容情報
大切な人のため、少年は生まれ変わる
人形使いから同級生を守ったことでクラスに受け入れられた勝だったが、自身が狙われる立場であることを再認識。周囲を巻きこまずに暮らせる場所を求め、しろがねとともに才賀家を出る決意をする。
ふたりを受け入れたのは小学校の事件でも活躍した「仲町サーカス」の面々。おんぼろ三輪トラック1台に団長以下5名を乗せ、興行の旅を始めた直後……深い哀しみと決意を秘めた瞳の少女・リーゼロッテと出会うのだった。
【編集担当からのおすすめ情報】
藤田和日郎の長編第2弾「からくりサーカス」が、待望の文庫化。各巻にポイントを振り返るコラムを掲載し、複雑な物語をわかりやすく解説していきます。また、カバーを外した表紙には、著者の制作ノートからラフイラストや初期設定画などを本邦初公開! サーカス、人形、からくり……3つのキーワードが、時代を超えて絡まり合う冒険活劇を、余すところなく収録する全22巻、大充実の第3巻です!!
藤田 和日郎[フジタ カズヒロ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
39
サーカス編。いじめッ子との和解も束の間、放浪生活の中、鳴海を喪い、また、しろがねの笑顔を見つけられない勝。仲町サーカスに加わったものの、悩み事多し。猛獣使いリーゼロッテを仲間に加え、珍道中は続く。まだイマイチからくりに感情が動かないなぁ。2019/01/20
北風
10
リーゼロッテってこんなに早く登場してたんだっけ? ライオンさんがいなくなって、残念。戻ってきたんだっけ? 最終的には遺伝子操作の猛獣とか出てきた気がするんだけど。昔読んだけど、意外と覚えてない。人形遣いや猛獣使い、他には何が出てたっけ?2017/07/16
kanon
8
リーゼロッテがビーストを調教するときの描写が素晴らしい。迫力がこっちまで伝わってくるというか、圧が凄いのだ。文字では簡単に書けるけれども、これは凄いことだ。すっかり世界観やキャラクターたちの掛け合いのノリにハマってしまっている。2017/10/18
NBかえる同盟
4
ここ一年の「著者リスト」の一位がいつのまにか藤田和日朗になっていた。今後もツキイチで買うことになるんだろう…な。一、二巻とは違った展開。今後どこへ行く?2017/07/25
サテヒデオ@ダイナミックひとり
3
主人公たちが縁あって身を寄せたのは、貧乏サーカス団。そこに新たな芸人が。無茶苦茶な展開だ。だがそれがイイ! 説得力というのは一種の暴力だ。なにより気持ちを思うままに動かすのだから。この作者は頗るつきの暴力モンだ。2017/07/30