出版社内容情報
「究極の○○」という流行語まで作り出した『美味しんぼ』が、文庫で登場! 綿密な取材により、単なるグルメ物にとどまらず、現代の日本が抱える「食文化」の問題点を鋭くえぐる社会派コミックとしても注目される。
▼第1話/豆腐の花▼第2話/日本風カレー(前編)(後編)▼第3話/熱烈小籠包▼第4話/非常食▼第5話/激闘鯨合戦(1)?(5)▼第6話/料理と絵ごころ▼第7話/柔らかい酢▼第8話/涼風そうめん▼第9話/あわび尽し▼第10話/にんにくパワー●主な登場人物/山岡士郎(東西新聞文化部員。膨大な食の知識を持つ。東西新聞の壮大な企画「究極のメニュー」の作成を担当)、栗田ゆう子(東西新聞文化部員。山岡と共に「究極のメニュー」を担当する)、海原雄山(名だたる陶芸家、画家であり、「美食倶楽部」を主催する食の探究者でもある。山岡の実父だが、激しく対立する)●あらすじ/落語家として腕を上げてきた快楽亭ブラックは、喜びと苦しみを同時に抱え込んでいた。喜びはテルエという恋人ができたこと。そして苦しみは、そのテルエが肝臓を壊し入院していることだった。食欲が戻らないテルエの喉を通るのは味噌汁だけ。ブラックは、より栄養のあるポタージュを勧めるが、江戸っ子のテルエは「ポタージュなんて外国の食い物なんかまっぴらだい!!」と受け付けない。なんとかしてテルエを回復させたいブラックは、山岡の協力を仰ぐ(第1話)。●本巻の特徴/本巻のメインとなるのは、全
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白義
9
「激闘鯨合戦」の山岡は恐らく全巻の中でもかなりの屑士郎ではないだろうか。まあ、捕鯨問題で捕鯨の正当性主張はいいとしよう。社会評論を読みたい訳じゃないんだが百歩譲る。でもさあ「自分の信念で鯨を食べない人に、鯨と言わず騙し討ちで鯨を食わせる」ってそれ、賛成反対とか以前に人間のマナーとして一番アウトなことでしょ!しかも、鯨の知能を問題にしてる相手に「でも美味かっただろ?」って論点のずらし方としても酷すぎるよ!これまででは最大の長編で気合いを入れたのだろうが、根本的に何かをわかってないとしか2015/01/17
ぴよぴよ
3
捕鯨について考えさせられた。自分が食べない物を食べる人間は野蛮だ。という奢った見方。知能がある、数が少ない、神聖だ、などの理由で論争しがちだが、人間に置き換えたらどうだろう。知能が低いから捕獲されるのか?本来、どんな人でも動物でも世界で一人(一匹)しか存在しないもの。命を戴かなければ生きていけないのだからすべての捕獲は罪、と認識し、その上でありがたくいただきたい。2012/08/06
稲
0
政治まで動かすメシの力。2017/10/24
佳蘋(よし)
0
買った
Mr.deep
0
懐かしい。これで「真の」小籠包を覚えたなあ2019/09/07