出版社内容情報
ジャングルの王パンジャの死からレオ の苦難の旅が始まる。巨匠手塚が贈る自然讃歌。
▼第1話/パンジャの死▼第2話/レオの誕生▼第3話/アデンにて▼第4話/月光石の秘密▼第5話/アフリカ第一歩▼第6話/ジャングル交響曲▼第7話/アンドロクレスの伝説▼第8話/女王コンガ▼第9話/ドンガ河のほとりにて▼第10話/コンガの涙 ●登場人物および動物/レオ(全身が白い言葉をしゃべるライオンで、ジャングルの王)、ライヤ(レオの恋人)、パンジャ(レオの父親。人間の手によって殺されてしまう)、ケン一(レオのよき理解者である日本人)●あらすじ/アフリカのジャングルには、草原に住むはずのライオン・パンジャが暮らしていた。パンジャはジャングルに住む動物たちを守る役目をしていた。パンジャは、ジャングルの平和な生活を乱す、人間や、その人間になついてしまった家畜を憎んでいた。一方、人間たちは家畜を襲うパンジャを捕えようと躍起になっている。ある日人間たちは、パンジャの妻を罠にかける。必死に彼女を助けようとするパンジャ。だが、遂に銃で撃たれてしまう……(第1話)。▼人間に捕えられ、アフリカからは遠いロンドンへの動物園へ送られることになったパンジャの妻。その船の中で、彼女は赤ちゃんライオン・レオを出産した。動物園で無様な生き方
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こっこ
3
何度か流し読みはしていたけど 真剣に読んでこなかった作品。この作品に 触れるには大人になりすぎてしまったかも。 レオは父親であるパンジャとは 一度も会うことなく人間世界へ放り出される。 人間の愚かさは手塚作品の永遠のテーマ。 お決まりのキャラクターも多数登場。 アフリカの地で彼がこれから何を成すのか。2018/11/01
スリカータ
3
キャラクターは知っていたけど、ストーリーを知らなかった。あれほど強かったパンジャが呆気なく殺されてしまい、毛皮を剥がれる。残酷なシーンを最小限のコマ数で淡々と描かれている。生命ゆえの目力を失くすと、斯くも滑稽な姿になるのか。海面から顔を出す幼少期のレオが可愛い。躍動感のある動物たち。想像力の無限を感じる、漫画史上永遠の名作。2016/11/08
manabukimoto
2
★★★+/5 レオの誕生、アフリカを離れ人間との関係性を持ち、再び生まれ故郷へ。彼を囲む人間のエゴや欲望。言葉を覚えようとしたり、町を整備しようとしたり。あまりにも「人間的」になろうとしているライオンのレオにやや戸惑いを覚えるのは、私だけではないのか。後半が待ち遠しい。(河原町丸太町cafe italGabon蔵書)2011/05/19
ソラダマ
1
ルネが唐突に人間界に行くのが割と衝撃的。ルネが憧れたような理想の人間でありたい。動物のお肉はいただくけれども、濫りに獲りすぎたりするようなことはせず、自然豊かなこの地球でともに暮らす生命をお互い尊重し生きたい。2016/05/10