出版社内容情報
動乱の江戸末期、来たるべき近代国家への苦悩と希望を描いた巨編!! 時代の流れに翻弄されつつも、自らの使命を全うした武士・伊武谷万次郎と医師・手塚良庵。二人の男の生き様を軸に、近代国家幕開けまでを作者自らのルーツを折り混ぜながら描いた幕末感動ロマン!!
▼第1話/暁の急襲▼第2話/愛憎の館▼第3話/長州行▼第4話/鬼▼第5話/ええじゃないか▼第6話/大政奉還▼第7話/官軍江戸入り▼第8話/万次郎婚礼▼第9話/上野輪王寺▼第10話/終章●登場人物/伊武谷万次郎(府中藩士で、歩兵組の統率にあたる。剣の才能に恵まれている)、手塚良仙(=良庵。父・良仙の死後、3代目良仙を名乗り、軍医になる。女好きだが、腕は確か)●あらすじ/万次郎の誠忠組征伐の作戦は、明け方に攻撃を仕掛ける、というものであった。この作戦は成功し、不意をつかれた誠忠組は、なかなか攻撃を仕掛けることができない。そして万次郎は、楠音次郎と1対1で対戦をする。万次郎は音次郎を斬ったが、彼もまた、重傷を負ってしまう(第1話)。▼重傷を負った万次郎であったが、顔に傷が残っただけで済んだ。そして彼は歩兵組の大隊長になり、百石加増し、槍持ちを始め中間5人を持つ身分となった。ある日、万次郎が斬った楠音次郎の妹・綾が万次郎を襲おうとした。万次郎は綾を突き飛ばし、気絶させてしまう。慌てて家に連れ戻す万次郎。気を取り戻した綾から事の次第を聞いた万次郎の母親は、綾が千三郎の仇のかたわれであることを知る。そして、綾をかばおうとす
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みえ
46
終わっちゃった。万二郎は真面目で要領悪く、スゴイ人なんだけどそういう亡くなり方か~と思ったし(実在した人物じゃないんだろうけど) 手塚治虫のひい爺ちゃんの良仙も軍医として生きたかったわけではないだろうに、亡くなり方はあっけなかったんだな~。でも、子孫が自分のことを漫画にして世に残してくれるって、すごいことだと思うな~。良仙も喜んでると思うな~。2018/10/02
ゆりまなっとう
9
激動の幕末、最終回。綾さんを幸せにしてあげて欲しかった。不器用だなぁ。出てくる女性はほとんど不幸だけど、お紺が素敵すぎる。男に依存する事なく自立しての成功者。カッコいいよね。2021/08/11
コジターレ
8
最終巻を読了。全巻面白く、堪能した。歴史に名を残さない人たちの屍の上に明治がある。そのことに思いを馳せなければならないと感じる。また、何としても江戸の市民を巻き込まないという気概が、その後の戦争ではなかったのだろうと思うと、日本人としての精神性の低下について考えざるを得ない。2017/02/28
Myan2Myan
4
8巻で読了。もう少しの間読んでいたかった。万次郎の不器用で真っ直ぐな生き方は好きだけど幸せになって欲しかったなぁ。私のご先祖様は、この激動の時代どんな人生を歩んでいたのだろうと知りたくなった。2018/05/15
YuiGaDokuSon
3
良仙が最後に西郷にぶつけた言葉に思わず泣いた。2012/06/02