出版社内容情報
究極の恋愛心理学講座。
森依四月には六月という名の妹がいる。妖麗な美貌にして魔性の性格、彼女にかかわることは破滅を意味する。そんな六月にハルタが惹かれてしまって…。恋愛を学問にした兄と、愛にも幸福にも興味のない妹の終末は…。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
aoneko
11
学問的に恋愛を考えるって、意外とつまらないなぁ。恋愛における恐怖体験がさながらホラーな趣。もやもやした抽象的なものは、そのまま遊ばせておくのもまた善し。というか、そっちの方がおもしろいんじゃないかなぁ。2014/09/26
ちぇしゃ
6
登場人物の1人1人が抱える恋愛に関する問題、恋愛と紙一重のところにある狂気、そのことと繋がる肉体的な関係、それらを丁寧にでも淡々と描いています。続きが読みたい、この後どうなるの?と思うところで終わってしまうのが吉野朔実。突き放されてその先は自分で考えなさいと言われているみたいで、読み終わるとしばし考え込んでしまいますw 2014/11/08
読み人知らず
6
へー。こんな終わらせ方をするんだ。すごいね。今までにも「こういう風に終わらせたらよかったのに」という作品は数知れずあったけど、実際にやるのはとっても勇気が要る終わらせ方。誰だったんだろうなあ2013/03/12
還暦院erk
3
初読。表紙は勿論だけど、文庫版裏表紙に配された3人の女性のイラストも素敵。グラスに印刷されてたら3巻分セット購入して愛用したいくらい。…それはともかく、1巻裏表紙で「全20章の恋愛心理学講座」と記してあったのに、3巻に「第21話」とあってハテナ?と読み進めたら、のっけから衝撃的な事件が!予備知識無し雑誌連載未読だったので本当に驚いたしページを捲っていくのも怖いくらいだった。この最終話の結末は内緒。正直、賛否の分かれるところかもしれない。2016/05/06
aicocc0
3
なかなか奥深い話でした。友情と恋愛、家族・・・。スカッとはしないけど、こういうストーリーもあり。自分の知らない世界を見せてくれる相手が好きだ・・・とか、抵抗のある恋愛が友情とか、結構説得力もあったなー。2011/05/01
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