小学館文庫 麒麟館グラフィティー 〈第８巻〉

吉村明美

小学館（1996/05発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 333p／高さ 16cm
• 商品コード 9784091910882
• NDC分類 726.1
• Cコード C0179

出版社内容情報

火野は菊子に求婚した。だが、幸福な家庭という夢を信じ始めた菊子に悪い知らせが届く。秀次は妙を愛していることを認めたが、やり残したことがあると言う。冬の初め、永住の地スウェーデンに旅立つ日、秀次は菊子を雪の中にさらっていった。そして…。心を揺さぶる愛の傑作・最終章。番外編『柊の実　赤い』『ポートレート』を収録。

火野は菊子に求婚した。だが、幸福な家庭という夢を信じ始めた菊子に悪い知らせが届く。秀次は自分の永住の地スウェーデンに旅立つ日、菊子を雪の中にさらっていった。そして…。心を揺さぶる愛の傑作・最終章。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[こぐま]

幸せになるべき人が幸せになってよかった（泣）火野くんは最後まで散々やったけど、心底惚れた女性と一生幸せに暮らせるんやからいいか！秀次は身勝手やけど、秀次と菊子には変な強い絆があったんやな〜。妙と秀次のスウェーデンでの話も見たかった。悪人秀次の泣き顔とか優しい笑顔とかデレてるとことか見たかった。デレへんか。妙だけが知ってればいいか。妙の妹どうなったんやろと思ってたので知れてよかった。幼稚園で妙を思い出すとこ泣ける。火野夫妻の話もよかったな〜。

2014/04/08

[hika]

完結。「あなたを好きでうれしい！」妙と菊子の間の恋よりも愛よりも深い絆、それを友情と呼んでいいのだろうか。私的には呼びたいと思う。希望も込めて。　そして真性のエゴイスト宇佐美の造形に拍手。

2009/06/09

[薫子]

読メ始める前に読了済。幾度目かの再読。宇佐美が気付いてくれて良かった。あんなに柔らかく笑う宇佐美が見れるなんて。スウェーデンに行ったあとの妙と宇佐美のやり取りも見たかったなぁ。そして、火野と菊子。本当に、幸せになってくれて嬉しい。素敵なカップル…じゃない、夫婦だな。番外編はどちらもファンにはたまらない内容。あぁ大満足です！絵も今時ではないし、「昔のマンガ」に分類されてしまうんだろうけど、この麒麟館と薔薇のためにはぜひみなさんに読んでもらいたいなぁ。

2016/05/09

[とまと]

火野君、回復早すぎ！なんて些細な事はどうでもよく、色々な事があったけど収まるべき所に収まってくれてよかった。妙と菊子の深い関係を見るのも、これでおしまいかと思うと微妙に寂しい気が。番外編の妙の小さい時の話と、火野の両親の話が類せん崩壊しそうなくらいぐっときた。

2011/09/26