出版社内容情報
秀次が菊子を妻とした理由、それは愛ではなく、冷酷非情なものだった。だが、そのことを知っても菊子にとって秀次は、切り捨てるにはあまりにも深くかかわってしまった人間なのだった……。菊子の内職・服づくりは評判をよび、ブランドにまでなるが、秀次の建築会社に思わぬ厄災が降りかかった。
夫・秀次が菊子を妻とした理由。それは愛ではなく、冷酷非情なものだった。そのことを知っても菊子は…。そんなとき、秀次の建築会社に思わぬ厄災が降りかかった。北の街を舞台に描く長編恋愛物語第3巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
薫子
4
読メ始める前に読了済。幾度目かわからないくらいの再読。火野の成長が著しいな。挫折を知らない人は脆い、を典型でいく男だなー。少しずつ、少しずつだけど、菊子の状況をわかってくれる人が増えてきた。2016/05/08
こぐま
3
秀次の嫁いびりが凄いな。菊子が姑に叫んだ言葉が辛い。姑には言葉が届いてよかった。こんな酷いことして後でえらい目に合いそうって思ってた矢先、転落。塩沢めー!まあこれくらいの罰は合うべきかな…でも菊子は憎みきれず秀次のために泣くんやね。最後の方の妙が菊子のために怒ったり泣いたりしてかっこいい。2014/04/05
稀
2
麒麟館が一刻館の雰囲気と似てるようで、全く似てない。私もこんな感じな所に住んでみたいわー2014/07/21
とまと
2
レンタルで。宇佐見の酷さ全開で読んでてうんざりしてくる。菊子で癒されてる感じ。お姑さんが宇佐見の嘘を見抜いて、菊子に理解を示すようになってよかった!2011/09/25
ひなたさんぽ
2
火野さんが菊子さんに「二度と会えないなら死んだ同じだ!」2011/07/12