出版社内容情報
超能力が事業認定された日本で浮気調査や人探しを行う増山の事務所。最先端技術の開発者が行方不明となり所員や家族に魔の手が…。
内容説明
超能力ビジネスが認定された日本で一級超能力師の増山圭太郎は事務所を開設。見た目も能力も凸凹な面々が力を発揮、と言いつつ依頼内容は浮気調査や人探しばかり。そんな中、超能力関連の先進技術開発者が行方不明となり、妻からその調査を依頼される。やがて所員や増山の家族にまで危険が及び始めて―。シリーズ第2弾。
著者等紹介
誉田哲也[ホンダテツヤ]
1969年、東京都生まれ。学習院大学卒。2002年『妖の華』で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞を受賞してデビュー。2003年『アクセス』で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イアン
135
★★★★☆☆☆☆☆☆増山超能力師事務所シリーズ第2弾。超能力を無効化する機器を開発中の技術者が失踪する。その妻から捜索の依頼を受けた増山だったが、次第に所員らに魔の手が伸び…。シリーズ初の長編だが、「大戦争」と謳う割には敵の輪郭が曖昧で、その攻防が諜報活動の域を抜け切れていないのが惜しい。増山を主な視点に据えたことで彼自身の葛藤を描き出しているが、逆に増山以外の視点から彼の凄みを浮き彫りにしても良かった。続編を匂わせる幕引きながら7年以上音沙汰がないのは、このシリーズに見切りを付けてしまったからだろうか。2024/10/20
H!deking
87
という訳で増山超能力師シリーズ新作。これもこれで拷問シーンもあったりで面白かった!けど最後ちょっとモヤッとしたかな。それは置いといてアリスちゃんの件気になるね。続編に期待!2020/10/12
kk
82
世間的に言えば如何にも荒唐無稽なお話ってことでしょうけど、設定がとても丁寧に作り込まれている上、語り口があまりにも巧みなので、ついついお話の世界に引き込まれてしまいます。「そうか、有機物には思念が残り易いんだ、気を付けなきゃ」とか「なるほどね、能力が強すぎる場合の念写って、間に人を介してやればうまくいくんだ、覚えとこ」ってな感じで、フィクションであることをすっかり忘れて「ほぉ」と感心しちゃったり。小説を読む愉しみの一つは、こんなふうに、著者の創り出した世界に没入・耽溺するってことかも知れないですね。2020/06/23
相田うえお
80
★★★★☆24016【増山超能力師大戦争 (誉田 哲也さん)】シリーズ二作目。超能力、何かを動かしたり,燃やしちゃったり,透視や念写なんてどう考えても無理っぽいと思うんだなぁ〜。まあ、全否定はしませんが。そんな能力に絡んだ金儲けや悪だくみを企んで、秘密裏に利用したいと考える人間や集団が出て来ても不思議じゃないですよね。今回はそんな系の話でした。この怪しさ満点の超能力や関連組織に関しての尤もらしい説明が凄くて笑っちゃうんですよ( ̄∀ ̄;)楽しく読ませて頂きました。最後がブッツリ切れた感じなので次作期待!2024/03/07
ばう
68
★★★超能力が社会的に認知されている世界でその能力を仕事にして事務所を構える増山。普段は浮気調査のような仕事しかないけれどある時超能力関係の技術者失踪事件に関わることになる。単なる行方不明ではなく背後には中国スパイの影も見えて…。あぁ怖い。このシリーズ1作目を読んだ時も思ったけれど超能力など持たない方が遥かに平和で幸せな人生が送れる。私は他人の思念など分からずにのほほんと暮らせる毎日に感謝したい、そんな気持ちで読了。決して爽やかな結末では無いけれど一気読みでした。この終わり方だとまだまだ続編出るのかしら?2024/04/30