出版社内容情報
そして、「究極のマザコン」が生まれる…
自我を吸い取られた静一は
ママの玩具としての生活を受け入れる。
わずかでも自己を主張すれば
思いもよらぬ「攻撃」が待ち受ける
そんな“母親地獄”の日々の中で
静一の精神は徐々に蝕まれてゆく…
メディアでも大反響!「惡の華」「ぼくは麻理のなか」「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」の押見修造が更に深化した最新作!「究極の毒親」第3集!
【編集担当からのおすすめ情報】
宝島社「「このマンガがすごい!2018」第9位。フリースタイル誌「このマンガを読め!」第3位の他、朝日新聞、BRUTUS、週刊ファミ通、映画秘宝、TV Bros等の雑誌、TOKYO MX「5時に夢中!」など、各メディアで大反響をいただいています!
押見 修造[オシミ シュウゾウ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いっせい
47
毒親の暴走が止まらない。2022/08/17
ちゃりんこママ
39
重体の従弟の見舞いに息子を連れて行き、そのまま自分は飲み会へ行く父親…鈍感で妻子に思い遣りのかけらも感じられない。夫、父親が作り出す、家庭の闇を一体どれだけの人が感じ取れるのだろう?2018/06/03
神太郎
38
吹石さんという同級生の存在とお母さんの間で揺れる静ちゃん。母をかばった事で吃音症状も出てしまう。母を守るために子がストレスを負ってしまう。これはいかがなものかと思う。確かに母の静子も夫の親戚が遊びに来たりするなかでストレスはあっただろうから夫にあたりたくなるのは分かる。しかし、それ以上に静子さんの背景も気になる。ラストの静ちゃんへの一言。顔をあえて見せずに「なまいきいわないで。いっちょまえに。こどものくせに。」一言一言を区切る感じで話す台詞回し。静ちゃんの呆然とする顔。良い演出だ。先が気になる。2018/04/30
のりすけ
28
オカンがとても怖い。自分の思い通りになる可愛くて仕方なかった息子なのに、思い通りに行かないとなった途端般若~。ファミレスで明るく振る舞ってるオカンも怖い。オカンが今まで一人で堪えてきたことを思うと「旦那も旦那やで」なんやけどね、息子を囲い込むのはそういうやり方ではアカンと思うのよ…そういう方法しか思いつかないオカンが気の毒だけど怖い。2018/08/24
トラシショウ。
24
クラスメイトの吹石さんからの手紙を共に破り捨てた事で、内側から壊れ始める静一と、既に壊れているかの様な態度の急変を隠そうともしない母・静子。頑なに静子が拒絶していた、父に連れられて訪れた病院へのお見舞いでの、変わり果てた「しげちゃん」の焦点の合わぬ虚ろな双眸が静一の心に突き刺さる。父との口論が増える母の異様な言動、挙動不審と言う言葉なんかではとうてい片付けられない豹変が静一を更なる泥沼へ導いていく。現実の変化を受け止めきれず、軽度の言語障害に陥る静一の姿が恐ろしくもリアリティを与える(以下コメ欄に余談)。2018/05/17