内容説明
1940年に出版された『牧野日本植物図鑑』はそれまでの日本の近代植物学50年を牽引してきた“大牧野”による総まとめであった。同時に、決して牧野富太郎一人の手による著作ではなく、当時の植物学会の英知を結集した出版物でもあった。果たして現在まで後継版が愛され続ける牧野図鑑の魅力はいかにして生み出されたのか。世界的植物学者・牧野富太郎と、牧野が最も信頼を寄せた植物画家・山田壽雄による図鑑の原図から見えてくる、わが国の金字塔的出版物・牧野図鑑の成り立ちを、門外不出の図版の数々によって解き明かしていく。
目次
1 牧野富太郎と植物図(オナモミ;タテヤマギク;ウグイスカグラ;ミミカキグサ;ホザキノミミカキグサ ほか)
2 牧野図鑑と植物画家(コオニタビラコ;タカサブロウ;ヤブタビラコ;キバナガンクビソウ(ガンクビソウ)
アレチノギク ほか)
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