出版社内容情報
私には命がないから、誰も悲しみません
ヒトの世界にキカイがもたらす、ココロのさざめき。
1話完結、どこからでも読める短編集!
ペットとして飼ってきた愛くるしい犬を、
“処分”してくるよう命令された家事ロボット。
ペットを想うロボットに、いったい何ができるのか…?
ビートルズそっくりなロボットが、
「ビートルズが作りそうな新曲」を生み出して、
バンドを組んでデビューしたら…!?
手塚治虫文化賞 短編賞、
文化庁メディア芸術祭 優秀賞を受賞して
なおも問い続ける、ヒトとキカイの物語!
【編集担当からのおすすめ情報】
名作『男の操』がテレビドラマ化され、
ますます評価高まる業田良家氏の、
人間を見つめる静かな視線。
人生に意味はあるのか。
キカイは何を教えてくれるのか。
ヒトが、ヒトでいる意味はなんなのか。
愛犬ボム…………………………………………5
失業キャップ…………………………………31
ロボットたちのクリスマス………57
宣伝ロボ アドマン………………………83
パワードスーツ カイとフク……109
実験人形ダディー…………………………135
リベンジマン………………………………161
THE RoBEATLES…………………………187
業田 良家[ゴウダ ヨシイエ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
44
前巻はわりと心温まる話メインだったので、この巻では怖い内容のものが不意打ち的にきてゾッとする。時代に寄り添って作品を仕上げているので、絵空事ではなく身近に感じますな。2018/03/22
ぐうぐう
17
機械にはそもそも心はない。心があるとするならば、それは人間が生み、育てたものだ。ロボットは、人間を見ている。愛ある人から愛を学ぶ。あるいは、愛なき人を見て、愛の大事さを知る。ロボットは、人間の、社会の鏡としてある。つまり、ロボットを見て我を恥じ、反省するのも可能なら、ロボットの献身を悪用することも可能なのだ。ここに収められたエピソードは、ハートウォーミングな話だけではない。「宣伝ロボ アドマン」は怖い話だ。むろん、その怖さは、ロボットの怖さでなく、人間の怖さに他ならない。2018/05/13
ジロリン
13
結局”ロボットもの”とは「機械がひとの心(の如きもの)をもてるのか?」という問題を語ることではないか、と個人的には思うわけです。このジャンルではアシモフの「サリー」みたいなお話を期待するワタシには、ロボットが小道具的に使われているだけ…という気がしてちょっと、と言うか、かなり物足りなかった。2018/02/25
fumikaze
6
「愛」が最初から人間の心の中に作り込まれているなら、「愛」を知っているのは唯一人間だけ。でも、もし教育によって作られるものなら、いつかはロボットや動物達の中にも「愛」が生まれるかもしれない。そんな気持ちになる位、著者の描くロボット達は人間のような心を持っている。2018/03/30
夏月
4
1〜5巻一気読み。涙だだ漏れ。凄い漫画だよ〜。知って良かった2019/05/18