ビッグコミックススペシャルヒバナ 雪花の虎 〈４〉

東村アキコ

小学館（2017/01発売）

• サイズ コミック判／ページ数 200p
• 商品コード 9784091894441
• NDC分類 726.1
• Cコード C9979

出版社内容情報

女城主、誕生。そして…宿命の敵との邂逅へ

やさしい兄・晴景と、強い妹・景虎…
互いを想い合うふたりの本心とは裏腹に、それぞれを担ぐ者たちによって、越後は割れていた。

城主である晴景は、女ながらに武人として生きる景虎を守るため、形ばかりの挙兵をすることに。
遂に戦に突入した、兄と妹――

しかし、周囲の思惑のすれ違いから、ある事件が起き――!?


東村アキコが描く本気の大河ロマン。
女・上杉謙信一代記、第4集！

【編集担当からのおすすめ情報】
『かくかくしかじか』『東京タラレバ娘』等、常に漫画界のトップを爆走する東村アキコの新境地！

4集で、遂に、景虎こと、上杉謙信が歴史の表舞台へ。
ここから、いよいよ物語が動き始めます。

女として、女ゆえに、彼女はどう戦国の世を生き抜くのか――

胸震える覚悟の第4集、ご期待ください！

東村 アキコ［ヒガシムラ アキコ］
著・文・その他

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[yoshida]

長尾家は当主の晴景派と、妹の景虎派に分裂の危機を迎える。兄妹は想い合い、晴景が隠居することにより、景虎は春日山城に入城。長尾家の当主となる。新たに直江実綱、大熊朝秀らの重臣が登場。景虎の果断とした、からりとした性格に越後はまとまりを見せる。風雲急を告げる北信濃。武田晴信が村上義清を攻めるも、戸石崩れで武田勢は敗退。暫く戦地に残り療養する武田晴信を見に景虎等は出向き、景虎と晴信は予期せぬ邂逅を果たす。東村アキコさんの描く景虎が凛々しく華やか、また艶やかで読んでいて楽しい。次の舞台は北信濃。期待大の作品です。

2017/01/14

[まろんぱぱ♪]

表紙に感嘆、地元の人間として、見慣れた景色の中に謙信がそこにいます。確かに唐突な晴景の隠居の理由に、景虎が女性である事に由来するという話は読み進めると非常に納得です。お凛の死、麦との関わりが、虎を、自分が女性であることを意識させます。政治と政略に翻弄されながらも、自分らしく虎は振る舞います。「この国は虎が守ります」虎の決意が次の章に進める。ひょんなことから、武田晴信と女性の虎が出会う、出会いが晴信の胸に何かを遺す、これからの川中島の闘いが楽しみ。

2017/01/22

[アン・シャーリーこと寺]

上杉謙信女性説漫画４巻。私はモーニングで連載されていた『ひまわりっ』で東村アキコを知ったので、基本的にギャグ作家だと思っていたが、この漫画を読むと意外と端正な少女漫画家なのだと思わされる。それなりに面白いのだが、只今NHKの大河ドラマで『おんな城主直虎』が放送され、大河関連本で他の女性の殿様が紹介されている昨今、女性の主である事を内緒にせねばならぬ必然性にまったくピンと来ないのだ。ましてや上杉謙信は当初、兄・晴景の子供が成人するまでの中継ぎ当主的存在である。女性でも全然構わないのである。デカイ傷では？。

2017/03/19

[nyaoko]

東村さんの連載中の作品ではこの「雪花の虎」が一番好き。美しく成長していく虎。兄を思い、臣下を思い、そして、国を思う優しさが本当に謙信の姿ではなかったのかと思ってしまうほど、東村謙信に魅せられてます。それにしても、宗謙も晴信も男のくせにやたらと色っぽいよなぁ。しかし、温泉でのシチュエーション、どこかで見た感じ？と思ったらBASARAの更紗と朱里だわね

2017/01/14

[どあら]

妹から借りて読了。仲の良い兄と妹なのにー。しかも凛ちゃんが残念なことに…(>_<)

2017/01/29