出版社内容情報
キヨコの愛、地獄へフリーフォール!!
美しく気さくで“森”の人間に対しても差別しなかったキヨコの母が見せた、
暗い暗い本性。親密になっていくキヨコと小辰。しかし、
母は小辰の保護者・中田に言う。
「キヨコを、おまえらのような“森”の人間なんかにくれてやるはずがない」。
「街」の下に「畑」、「畑」の下に「森」。
ここに住む全ての人間が逃れることのできない、
そして、全ての人間が必要としている、
暗い暗い「階層」というシステム。
中田の怒りと悲しみが爆発するとき、目を覆うべき悲劇が起こる!!
愛が地獄へと転がり落ちてゆく第2集、いよいよ発売!
【編集担当からのおすすめ情報】
せっかく小辰といい雰囲気になりかけてきたキヨコに、酷すぎる悲劇が
降りかかります!!このショックを、なにしろ、味わってください!!
そこから急展開を見せる悲劇のジェットコースター!!
キヨコをこれでもかと追い詰める中田の恨み!!
しかし、その恨みの根深さ、全ての人間が持つの罪の深さに、
私たちは語るべき言葉を持ちません。
なにより気になるキヨコと小辰の関係は想像を超えて地獄の深みへと
転がり落ちていきます。
フリーフォール感たっぷりの第2集、必ず読んでください!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
exsoy
34
再読。家族ごっこと森の闇。中田のにこやかに責めたてる顔がとても怖い。2017/02/14
exsoy
20
豚の餌に2014/02/11
みか
16
kindleお試し版。木箱の檻に入れられて売られていく子供に、明るい未来があるわけないはず。人はどんなひどい世界も自分の都合でねじ曲げてみてしまうもの。わかっているはずなのに目を背けてしまうのは自分を守るため。自分の足下を踏み固めるため。ぬるま湯の足下には熱湯の湧き出る地獄。知らなかった罪を無理矢理突きつけれるキヨコ。痛々しい。そして百姫はイタイ。どうも方向性が違うよう。怖いけど、先を知らないともっと怖くなりそうな気がする。2015/04/13
ねね
13
超欝展開、読む人を選ぶから注意必要。あんな世界に足を踏み入れなければ、キヨコは幸せだったのかな。事件後、葛藤してもひとでなしと思っても、ひとりになりたくないと渇望するキヨコが哀しい。触らぬが吉?皆がやめろと言うところに行ったキヨコが悪いのか…?住む世界が違う、という事。深く考えさせられる話。だけどそういう「底辺」が在る事、それを知らなかった事。それら全てが罪だとは私は思わないがなあ。罪悪感に付け込む手法。だけど他にその世界に何があるのか。ぐああ苦しい。百姫が意外と好きだな…。2014/08/28
あっちゃん
12
この巻から歯車が動き出す感じです。やっぱりどんなに良い人そうに見えても人は人ってことかなー。ドロドロ感が増してます。2013/09/19