出版社内容情報
戦時下の日本で生まれた「敵討ち法」に基づき、敵討ち執行代理人となった叶ヒロシ。己を“弱者”と自覚することで、危険を察知する能力を身に付けた青年が、いま犯罪被害者に代わって“復讐”を果たす!!
▼第7話/営業▼第8話/ネゴシエーション▼第9話/出張▼第10話/仕事(2)▼第11話/業務上傷害▼第12話/業績●主な登場人物/叶ヒロシ(痴呆の母を養う若者。兵役から帰還後「敵討ち執行代理人事務所」に就職する)、ヒグチ(「敵討ち執行代理人事務所」に勤務する女。ヒロシをスカウトする)●あらすじ/ヒロシとヒグチの初めての出会いは衝撃的であった。まだヒロシが軍隊に入営する前、ヒグチは複数の男達に強姦された経験があり、ヒロシはその犯人グループの中にいたのだ。もっともヒロシは見張り役を命令されていただけで、直接犯行に加わってはいなかったのだが…。そんなことがありながら、ヒグチが自分を代理人にスカウトした理由を尋ねると、彼女はそっと笑みを浮かべ「あなたと私は似てるのよ」と答える(第7話)。●本巻の特徴/今度の敵討ちの相手は、なんと本物のヤクザ・隅川栄一!! ヒロシたち「カツミ事務所」の代理人を迎え撃つため、隅川の組長は凄腕の警護人“幽霊”を雇い入れた。ヒロシと同じ“擬態”の技を使う強敵・幽霊に、目下絶不調中のヒロシは対抗できるのか…? 緊迫の“執行”の幕が上がる!●その他の登場人物/溝口(ヒロシの事務所の先輩で、ベテラン執行代理人
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
6
再読。軍制が復活し、荒んでいる世界で、叶ヒロシの狂気はますますヒートアップ。自己分析を冷静に行う狂人て、暴力依存の溝口なんかより、遥かに不気味だ。さて、今回はそんな叶が同類というべきスペックを持つ警護人“幽霊”と闘うことに。伝説の警護人と機械のような敵討ち執行人。そこに絡む樋口さんの思惑が一番謎めいている。2016/03/18
mochi
1
再び交差した二人。仕組まれたのか?目的は…?2025/04/02
moya
1
衝撃の告白!みたいな前フリかと思ったのに意外とアッサリ。うーん、先が読めん…。2014/06/11
shikami
1
敵討ちされる側の心理も描かれていて良かったです。特に母子ともども自殺するところなんか。あれ見るとちょっと考えさせられます。2010/03/02
miyabi
0
★★2016/07/12