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出版社内容情報
時代劇画の大家が描く短編傑作・各50ページ。2001年から2003年にかけて「ビッグコミック スペシャル増刊」「ビッグコミックオリジナル増刊 ビッグコミック1」で発表された全4編を収録。
▼第1話/大いなる愛の舞▼第2話/我・平穏也▼第3話/白虎隊▼第4話/剣山●あらすじ/武士の娘・大崎りやは13歳になったある日、母から衝撃の真実を告げられる。それはりやの本当の母親が、これまで母と思ってきた女性の姉であり、その姉は不埒者に犯された挙げ句、孕んだ胎児もろとも自害して果てたというものだった。当時2歳だったりやは、以来、叔母夫婦から我が子同然に育てられてきたのだ。そして間もなく、りやは義父に伴われて仇討ちの旅に出立するが…(第1話)。●本巻の特徴/表題作「剣山」では、破綻をきたした藩財政を立て直すべく改革の鬼と化した若き執政・剣山が登場する。「農民漁民は死なない程度に生かして働かせる」の方針のもと、命に背く者は容赦なく斬り捨てる姿勢を貫いてきた。だがある日、堤防工事の指揮中に誤って濁流に落ちてしまい、瀕死のところを老百姓に救われるのだが…。歴史上の人物「野中兼山」をもとに描かれたドラマの結末は…!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
龍國竣/リュウゴク
1
白虎隊や実在の家臣をモデルにした人物を配置し、復讐、圧政などの武士の世の悪を描く。けれども、この作品集においては、いずれも最終的には善き方向へと話が流れている。自らの過ちを悔い、改心し、平穏を好む者となる。それでも剣で斬る圧倒的な描写は尚健在である。 2012/09/05
タカハシ
0
あとがき部分での編集者の方とのメールでのやり取りは、平田先生が絵文字を使っているという意外さも含めて微笑ましいものだけれど、作品自体は史実を元にした重苦しいものが多く、そのあですがとがきにホッとさせられた部分もあります。ただこちらも『伊予吉田藩八人様事件』という史実がベースとなる『我、平穏也』は勧善懲悪の作品となっているため、繰り返し読むことができました。このような作品が商業ベースで読めるというのは日本のマンガ文化の豊かさを表しているようですね。2013/04/27
Kenshi
0
「大いなる愛の舞」仇を前にしての葛藤を舞に昇華するストーリーが美しい。オマチン理論でいえば他の平田作品に対する「オマ」的作品である。「我・平穏也」ためてためてドン!のカタルシスがすごい。2024/11/04
鉄路のほとり
0
再読2020/05/13