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出版社内容情報
元服、初陣――いよいよ歴史の表舞台へ!
東村アキコが描く本気の大河ロマン。女・上杉謙信一代記、第2集!
天文九年(1540年)、虎千代11歳。
父・為景の隠居後、兄・晴景が長尾家の家督を継ぐと、荒れていた越後の情勢はますます悪化、長尾家は度重なる戦の渦中にいた。
その年の暮れ、虎千代の成長を見届けぬまま、為景が帰らぬ人となる。
愛する父の死に「この城を守るのは自分だ」と覚悟を新たにする虎千代だったが、明けて天文十年(1541年)、彼女の体に異変が起きる。
一方、隣国・甲斐の武田家では、当主・信虎の暴政に家臣たちの我慢も限界に達し、息子・晴信に ある決断を迫るが……
後の上杉謙信と武田信玄。
いまだ相見えぬ終生のライバルの運命は今、大きく動き出そうとしていた――
1集発売後即大量重版の注目作、待望の第2集が遂に登場!
【編集担当からのおすすめ情報】
NHK『漫勉』でも注目の、東村アキコの新作の第2集が登場!
今集では、虎千代(謙信の幼名)が父の死をきっかけに女ながらに元服。
名を景虎と改め、いよいよ歴史の表舞台へと歩みを進めます。
女ならではの避けられない運命、
残された兄との絆、
そしてのちの終生のライバルとなる、武田信玄の存在……
幼き穏やかな日々へと別れを告げる、激動の第2集。
是非お楽しみください!
東村 アキコ[ヒガシムラ アキコ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
徒花
236
1~2巻読了。ヒガシムラ作品にしてはギャグ要素少なめだけど、新潟県出身者(かつ歴史ファン)としては謙信女性説を題材にした作品が多くの人に読まれるのはうれしいところ。っていうか謙信がかっこかわいい。そして、武田信玄がのちのちストーカーっぽくなりそうな気がしてならない。まだ幼少時代の話で、本番はこれからかな?2016/04/24
yoshida
144
上杉謙信女性説により描かれる華やかな戦国絵巻。井伊直虎の例もあり信憑性もある話し。2巻は虎千代が元服し「長尾景虎」となり、初陣をから凱旋するまで。東村アキコさんの描く景虎が眼に力があり良いですね。父である長尾為景が病死し、病弱な長尾晴景が家督を継ぐと今の下越地方にあたる揚北衆は長尾家から離反する。荒れる越後。越後と長尾家の為に武将として生きる決意をする景虎。甲斐の国では武田晴信と家臣による武田信虎追放のクーデターが起きる。これからの両雄の激突が楽しみです。次巻では長尾家の家督争い。景虎はどう収めるか。2016/02/12
ももたろう
91
2巻になってますます面白い!初潮を迎えて女らしくなる…のではなく、「いざとなったら女は強い。何倍も何十倍も肝が据わってる」という宗謙の言うとおり、眼差しとたたずまいに奥深さが加わり、ますます強く魅力を増していく虎。これは子どもを生んだ東村アキコさんならではだなぁと思いました。男も女も魅了する虎に私も世話をする女の人たちにまじって「きゃあきゃあ」言いたいです。戦の場面は毘沙門天が乗り移ったかのような妖しい美しさでした。東村先生、決める所はちゃんと決めるナァー2016/02/20
まろんぱぱ♪
65
「景虎」と「晴信(信玄)」の二人がポイントになる巻。女性としての景虎が描かれるシーンも多く、元服とともに女性として身体が目覚める。栃尾城での初陣が、女性であったことのポイントとして描かれます。実乃って、景虎を唆して兄との確執を企てたっていう悪い印象だったのですが、思わずそーか―と思わせる展開でした。実乃の印象は少し変わりました。領民の平和を願う謙信像が、女性という視点から今後どうなっていくのか。晴信の史実も思わずほほーーといった感じ、楽しみです。2016/02/26
蔦屋重三郎そっくりおじさん・寺
63
上杉謙信女性漫画2巻。虎(謙信)は父が死に、信玄は父を追放する。風雲が訪れる春日山城。虎に初潮が訪れる。陰に陽に虎を支える仏門の兄弟子・益翁宗謙が格好良い。いずれ恋仲にでもなるのだろうか?。家中を統率できない兄・晴景。家臣の本城実乃(さねよりと読む)は一計を案じ、自身の城・栃尾城に虎を招く。晴景は虎を元服させる。長尾景虎の誕生である。女性である事を隠して初陣した長尾景虎は見事勝利をおさめるが、晴景の評価は下がっていく……。結構きちんとした歴史漫画で読み応えあり。まだまだ先は長い。参考文献に年表本登場。2016/05/21