出版社内容情報
新解釈のポアロ、昭和11年の横浜に登場!
あの名探偵・エルキューロ・ポアロが、昭和11年の横浜に甦る!
相対するは、ABCと名乗る連続殺人犯!!
アガサ・クリスティーの名作「ABC殺人事件」を、
全くの新解釈で完全漫画化!!
昭和11年2月ーー226事件が勃発し、戒厳令が敷かれた
帝都・東京の浅草で、一人の惨殺死体が発見された。
その前日には、横浜で名探偵と名高い英玖保嘉門の元に
犯罪予告状が届いていた……!!
【編集担当からのおすすめ情報】
名作「ABC殺人事件」を、「哲也」「デラシネマ」等で知られる漫画家・星野泰視氏が完全漫画化!!
第2集は10月30日ーーー2か月連続発売!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
トラシショウ。
20
クリスティの著名な推理小説を、「勝負師・哲也」の作画で知られる作者が舞台と人物を同時代の二,二六事件の戒厳令下の日本に大胆に改編して描く、古き良きテイストでありながら、奇妙に新しいミステリ。考えてみれば連載は読んでいたけど、この作者の作品を買うのは初めてだ。独特のデッサンの顔立ちが印象に残るけど、それより何より、まずもってこの舞台と人物設定の大幅な置換が魅力的。字数の多い名前を「英久(ここまでをエルキュール)保嘉門(ここからをポアロ)」で「えいくぼ・かもん」とするセンスがユニーク(以下コメ欄に余談)。2015/10/04
T.Y.
12
2.26事件に揺れる帝都で、名探偵・英玖保嘉門はABCと名乗る犯人から挑戦状を受け取る。それは連続殺人事件の始まり…舞台を日本に移してクリスティの名作を(翻案)コミカライズ。まず別件で彼の名探偵ぶりを見せてから…という運びは問題ないが、頭文字ABCというネタを日本の人名・地名に移し換える時点で多少の違和感は拭えない。とりあえず英玖保=ポワロと阿部=カストのイメージは原作通りでほぼ完璧(英玖保は日本人顔には見えないかも知れないが)。ところで絵を見て初めて作画者を思い出した。今はこんな仕事してたのか。2015/10/05
けい
10
アガサクリスティ、読んだことないからこれがどれくらい原作に忠実かわからないけど、面白かった。2015/10/17
はるき
9
本家クリスティーの超有名作を日本に置き換えて上手に漫画化。超有名作をどう料理していくのか凄く楽しみだ。2016/02/07
のりんご
8
気になって購入してしまいました。うまいこと日本にスライドさせてるなあ。英玖保さんはポアロにしか見えませんが。朝倉さんの惚れっぽさに笑ってしまいました。時代設定も、物語の不安感に一役かってて面白いです。原作、ざっくりとしか覚えてないので、読み比べてみようかなあ。2015/10/06