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出版社内容情報
『機械仕掛けの愛』へ至る”形のない”物語
ある演歌歌手と、それを支える女たち。
笑って泣いて、歌って暮らす。
そんな毎日が、ずっと続くと思っていた。
愛する娘の声援、亡き妻の遺したビデオ、
社長のいびり、お隣さんの盗み聞き。
それぞれの愛情の裏側には、静かなる葛藤があった。
……だれの時間も、止まってはいない。
「形がなくても あなたは見えると言った」
演歌歌手・五木みさおは、そう歌い続ける。
魂を震わす愛の歌が、再編集を経て、お求めやすいB6判全1巻に。
『機械仕掛けの愛』第3集と同時発売!
※2006年に上下巻で刊行された同名作品を再編集し、
巻末に描き下ろしを加えて全1巻に構成しています。
【編集担当からのおすすめ情報】
『男の操』は、著者が『自虐の詩』から問い続けてきた
「人生に意味はあるか」「人の想いは永遠であるか」を
描ききった傑作です。
そして、手塚治虫文化賞受賞作『機械仕掛けの愛』へと至る
大切なキーになっている作品でもあります。
ショートギャグの積み重ねが、みさおたちのドラマを深くする。
純子の想い、あわれの願い、社長の決意、万田さんの真心。
それらが動き出す瞬間、きっとみなさんの心を打つはずです。
どうぞ、お気をつけて。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
19
売れない演歌歌手のお父さんを支える亡き妻と、よき娘が好き。社長も。まっすぐな男と、その男を様々な形で愛し支える女子にぐっと来ます。好きだ~この漫画!2016/10/12
MOKIZAN
15
「瞬間と永遠はきっと同じものでできてるよ」「形がないから消えないとあなたはいった」主人公五木みさおは、いくつかの操を通しています。それによって思い合える人達が増えてゆき、その人々との間に「消えないもの」築いて行きます。初版から10年近い月日が経っていたとは.....「畜生、思い出しちまった」という気分だな。どんなに齢をとってたって、マンガによって感に入ること、心を響かされることが、決して恥ずかしくないことを実感させてくれます。読んでいただくしかないけどね。2015/10/10
ranjye
7
自虐の詩に通じるものがあるというか、終わりに近づくにつれ「おう…おお…おおお…」とぐいぐい引き込まれる(読んだらわかる)。2015/03/14
fumikaze
6
漫画「男の操」。『人生に意味はあるのか』『人の想いは永遠であるのか(人の記憶が消えてしまっても)』....「自虐の詩」「機械仕掛けの愛」にも通じる 著者らしい作品。前半は淡々と続き後半から一気に収結していき、最後は泣ける。2016/08/16
ポンポコ
5
BSプレミアムでドラマ化。雑誌連載時に読んでたのを、全部読んだつもりと勘違いしてて改めて通して読む。亡くなった女房と、遺された愛娘に背中をおされ、紅白を目指す演歌歌手の話…と文字で筋書きすれば、ありきたりな人情話だけど、天才業田良家の手にかかるととんでもない。はじめはギャグなんだけど、読み進めるうちに感動のメロドラマそして、愛する人の死をどう受け入れるのか、もはや哲学や宗教に至る。電車内で読んでて号泣しちゃって困るよ。ドラマはうまくいくだろか?2017/11/20