出版社内容情報
同心の藤掛飯伍と配下の由造、そして鶴次郎が南町奉行所を舞台に暴れまくる人情味あふれる捕物帖。名コンビ入魂の力作！
▼第149話／くらま受難・鶴飛翔（十五?十六）▼第150話／四人で大晦日（一?四）▼第151話／鶴組（一?八）●主な登場人物／菊地鶴次郎（事件の陰で泣く女性たちに希望の火を灯す、南町奉行所同心。何事にも本気で向き合う情に厚い男）●あらすじ／綾姫殺害の刺客として現れた示現流の達人・浦影清十郎から、なんとしても姫の生命を守りたい鶴次郎。やむなくその場で綾姫を抱き、一糸まとわぬ男女のまぐわいを見せることで相手の殺気を抑えたが、再び舞い戻ってきた浦影に真比等とくらまも必死に応戦する。一方、鶴次郎に犯された綾姫も怒りをたぎらせていたが…（第149話・15）。●本巻の特徴／刺客の危機を逃れたものの、鶴次郎に対する綾姫の憎悪はまったくかき消えぬ様子。大晦日の夜、寒風にさらされる中、鶴次郎は綾姫の閉ざされた心を溶かすことができるのか？ また新章「鶴組」では、大老・松平苦楽翁が“色くノ一”の亀緒を鶴次郎に押しつけようと図るが、一体その目的とは…!?
