出版社内容情報
さらにチェイスせよ!天才・手塚治虫を!!
時は30年代。漫画家・海徳光市は、強いライバル心と憧れを抱く漫画の神様・手塚治虫を今日もチェイス中!強引に仕事場潜入を果たし、そこで見た手塚の新婚家庭に衝撃を受けた海徳は、またしても嫉妬心をかき立てられて、バーの女・正江と勢いで結婚。さらに日本初のテレビアニメ「鉄腕アトム」製作へと乗り出していく手塚に対して、海徳は海徳なりに挑戦を試みるが…!?どこまでも勝手に神様を追い続ける海徳光市の奮闘記、第2集も刮目して見よ!!
【編集担当からのおすすめ情報】
現在では歴史的事実として語られる手塚治虫先生の過去の出来事が、主人公・海徳の目を通してリアルタイムに追体験できる本作品。ビッグコミックスペリオール誌上でも、ネットやツイッターでも熱視線を送られています。作者コージィ城倉先生にしか描くことができない“漫画”の面白さと、一度読めば忘れることのできない海徳という男の“面白さ”をぜひとも味わって欲しいと思います!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
17
手塚治虫をライバル視する漫画家・海徳光市。手塚の仕事場に憧れ、我が城を持とうとし、手塚が多くの連載を抱えていると、自身の連載も増やす。不得意な空想科学物にチャレンジするのも、手塚に対抗してのことだ。海徳を見ていて誰を思い出すかと言えば、実は手塚治虫である。手塚は、人気漫画家に異常なほどの嫉妬心を持っていた。劇画が流行るとタッチを劇画調にしてみたり、手塚から見れば子供のような年齢の新人漫画家にすらライバル心をむき出しにした。『チェイサー』は、手塚に対抗する海徳を通して手塚自身を描く漫画なのだ。2018/02/06
ジロリン
8
何とか結婚、新居を構えるところまでは多少の残念感はあるものの追跡できたが…医学博士号の取得に、アニメ「鉄腕アトム」の製作開始。手塚のバケモノっぷりに拍車がかかる。どこまで追い続けることができるのか。どう考えても、あんなマネは手塚治虫以外の誰にもできない…ということが読者の誰にも分かっているこの物語に、どんな結末が待っているのでしょう。奥さんが、何気に手塚マニアだったというギャグが可笑しい。2014/08/02
kanon
7
正直海徳さん光一のしていることも十分に”神業”ではあるよなあ。しかしそれで納得いかないで、手塚治虫を手本にしているのは間違い無いが、上を目指している。向上心の塊である。素晴らしいなあほんとに見習いたい。何だかんだ、海徳光一は納得いってないのかもしれないが、やることすべてが上手いこといってる気がするのだ。列土が言っていたが、「俺は手塚治虫と同じ土俵に立っているアンタが羨ましくて仕方がないんだよ…」と、そう思われている程なのだから。昔の漫画家デビューがどれだけ難しかったか分からないけれどね。ああ面白い!2015/07/02
ライアン
5
海徳さん順調じゃないですか!。しかし手塚治虫は凄すぎるな。そこに張り合わなくてもいい気がするんだけど、そこに大人げなく張り合うのがこの漫画の面白さか。2015/05/31
ワダマコト
4
同時代に生きた誰よりもに手塚治虫氏に憧れたマンガ家海徳から見た、彼の凄まじさ。2015/08/10