出版社内容情報
酒とバットをひっさげて一打席に命を燃やす景浦安武の代打屋人生。あらゆる世代を魅了する超ベストセラー。
▼第1話/誰もが一度は通る道▼第2話/物干し竿が泣いている▼第3話/残り酒▼第4話/梅雨前線▼第5話/翔べ安鷹▼第6話/対決の日は来た▼第7話/4万8千の沈黙▼第8話/怒りを鷹の嘴に▼第9話/勝負の絆●登場人物/景浦安武(通称あぶ。ダイエーホークスの選手で、大酒飲み)●あらすじ/開幕からひと月。パ・リーグはダンゴ状態の混戦となっていた。その原因は、V3を狙うダイエーホークスの不調。4番に座るあぶがスランプに陥っており、チャンスで回ってきても打てないのだ。一方、息子の大阪近鉄・景虎は絶好調で、チームも首位争いを演じている。ダイエーファンはあぶの豪打復活を祈るが……(第1話)。▼スタメンからあぶの名が消えた西武戦、ホークスは打線が爆発し圧勝。さらに翌日の試合も、あぶを欠きながらふたケタ安打で大勝した。主砲の不調に危機感を危惧する選手達が見守るなか、特打ちを行うあぶ。続く日本ハム戦でもベンチを温めていたあぶだったが、試合は息詰まる投手戦となり、9回にいよいよあぶの出番が……(第2話)。●本巻の特徴/大スランプに陥ってしまったあぶ。復活はあるのか、それとも……?●その他の登場人物/景虎(第1?9話)、サチ子(第3?9話)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
204
あぶさんの第74巻は、今までで本当に読むのが最も辛い巻になりました。あぶさんは大スランプで打てなくなりスタメン落ちも増えて限界説も囁かれますが最後の最後に怒りの形相で必死の意地を見せます。でも景浦は54歳のシーズンですから衰えは何の不思議もなく無理もない話なのですね。けれど、あぶさんには生涯、鉄人でいて欲しいと望みますね。『誰もが一度は通る道』景浦は練習では快打を飛ばすが開幕から約1月で、ここ10試合30打数4安打で打点5でチームも連敗が続き遂に王監督がスタメンから外し暫く後漸く復帰しても長打が打てない。2022/06/09