出版社内容情報
日本独自の和算で、江戸の事件は即解決!
江戸時代に隆盛を極めた日本独自の数学「和算」。和算家の父に育てられた主人公・米倉律は、ひょんな事から知り合った南町奉行所同心で飄々とした中年男・深井転とともに江戸で起こる難事件を次々に解決していく。しかし、律の心はいつも失踪してしまった父・円を追い求めていた。その父の消息が届いた。届けたのは何と、青い眼の……!? 思わず解きたくなる問題が全編にちりばめられた和算ミステリードラマ。
【編集担当からのおすすめ情報】
簡単すぎず難しすぎない。数式を使わない。「思わず解きたくなる問題」にこだわった思考力勝負の和算問題が全編にちりばめられています。
中川 真[ナカガワ シン]
著・文・その他
風狸けん[フウリケン]
イラスト
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よわむし
4
かつて日本は海外との交流なしに、独自の数学の世界を築いてた。それを「和算」という。実はそのレベルはかなり高いもので、一般的な武士であっても、高校以上で習う高次関数を完全に理解していたとか。そんな和算をテーマにした漫画で、絵柄は可愛くしてあるが、中にはしっかり「数学の心」が詰まっていて、数学好きが読んでも満足できるが、分かりやすく書かれていて、中学生でも理解できそうなレベルにまとまっている。だがそれ以上に、その当時の人情溢れる話しもたくさん詰まっていて、その辺りも読みごたえがある。2014/02/27
二条ママ
3
長女小5。独り読み。2022/01/05
かどま・うみひさ
3
独学で和算を極める勝気少女米倉律の物語2巻目です。同心の深井さんとのタッグも板についてきた気がします。深井さんは飄々として何も考えていなさそうなのに実は勘が良く重要な時には行動的で、とてもいい味を出しています。彼のような人だから律ちゃんと行動を共にできるのだろうと思います。建部さんも言っていますが、律の思考方法は他にはない独特なものです。この先、関流とどう関わっていくのかが気になりました。そして、外国の人がいきなり来ても和算で仲良くなろうとする律ちゃんのおおらかさにますます好感を持ちました。2014/05/10
エムアイ
2
これ、作品作る人自体が相当賢くないと作れないよなぁ、と思いつつ、勉強しております。短い話で終わらせるのも、力量あるなぁと。2014/02/03
Eri
1
7人の人が好きな数字を書いて、どれか2つを選んで足すか引くかすると絶対に10の倍数になるのが面白い! 律に説明されるとストンと納得できるのだけれど、そこを読む前はやっぱり不思議だと思ってしまっていた。 穴の空いたものさしを作っていたお父さん。次の巻で再会なるか?2023/06/19