出版社内容情報
▼第1話?第4話『死滅する星』 ●登場人物/塚原鉄平(2017年の日本で70歳の老人)、藤ルミ子(ラジオ局の元・人気アナウンサー) ●あらすじ/2017年の日本。老人人口が増え、長生きは罪悪だという考えが世の中に広まっていた。そんな中、70歳の男性・塚原は快楽の中で往生できる薬・“パライソ”の噂を聞き、購入する。その直後、塚原は同じく薬を購入した見知らぬ女性から声をかけられる…(第1話)。
▼第5話?第9話『星の交差点』●登場人物/桜田(大手工作機械メーカーに勤務する47歳。離婚経験あり)、津島麗子(大手商社勤務の44歳。桜田と若い頃つきあっていた)、池澤(大学教授。桜田の大学時代の同級生) ●あらすじ/大手工作機械メーカーに勤務する桜田は47歳。5年前に離婚したこともあり自分の将来に漠然と不安を感じる毎日を送っていた。そんな、ある日、大学時代の同級生・池澤とバーで偶然再会した桜田は、池澤から秘密の夫婦交際サークルの話を聞き、興味を持つ…(第5話)。●本巻の特徴/近未来の日本を舞台に自殺薬をめぐって思案する老男女に、現代に秘密裏に存在する夫婦交際サークル、というどちらも好奇心をくすぐる2作品を収録。
弘兼 憲史[ヒロカネ ケンシ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
momogaga
36
レンタル。キーワード「近未来」「優生保護法」「夫婦交際」。1999年作で2017年を描いてある。モバイル端末、電車、車、パソコンの未来予想図が現実と違いすぎて、思わず苦笑してしまいました。2019/06/01
花桃
3
パライソ・・・未来には、こんな薬がもしかしたら存在するのかもしれない・・・自分の人生、自殺ではなく自分で終わらせる手段があってもいいのかもしれない。2019/08/25
ラテちゃん
1
高齢者社会になり、居場所のなくなった高齢者の男性は、自殺できるクスリ、パライソを売人から買う。将来、まだら認知症や寝たきりになったら、青酸カリをつかいたい。漫画では、美しいまま。現実はもっと悲惨。認知症や寝たきりになったら、はやく死にたい。私の祖母たちも、死にたい、死にたいといって、死んでいった。2015/08/01
carrot
1
高齢化社会への問題提供した「死滅する星」がすごく良作。2009/03/09
満月-ya
0
★★★☆☆2013/10/15